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新社会人、お金の知識を身につけよう(運用相談室)

2019/4/17 12:00
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資産運用の悩みは人それぞれ。投資信託をどう選んだらいいのかも、年齢や年収、投資経験などで違ってくる。日経電子版の「投資信託サーチ」を使いながら、投信選びのヒントを資産運用のプロが解説する。今回助言してくれるのは、独立系ファイナンシャルアドバイザー(IFA)の西崎努氏。

【相談内容】Bさんは新社会人になったばかりの22歳の男性。東京都内に両親と同居しているが、新生活で思ったより出費がかさむので少し不安になってきた。早く仕事に慣れることが最優先だが、余裕が出てきたら投資の勉強もしたい。

■給与の「額面」と「手取り」の違いは?

入社おめでとうございます。新しい環境になったことで、期待と不安が入り交じっているかと思います。これからは日々の労働の対価として会社から給与を受け取るわけですが、天引きなどの仕組みをしっかり理解しておかないと思わぬ落とし穴が待ち受けているかもしれません。そうならないためにも、正しいお金の知識を身につけましょう。

まず知っておくべきなのは、給与の「額面」と「手取り」の違いです。額面金額とは、基本給に残業代、交通費や各種諸手当を足した合計額です。一般的に月収や年収は額面金額を表しています。それに対して手取り金額とは、額面金額から各種税金(所得税・住民税など)や社会保険料(国民健康保険・厚生年金など)を差し引いた金額になります。

特に新社会人になった当初は(1)社会保険料が入社2カ月目から徴収されること(2)住民税は翌年6月から差し引かれること――を知らないと、その時になって手取りの少なさに驚いてしまうかもしれません。

■どうやって資産を増やすか考えよう!

社会人としての生活を始めると、手取り給与から住居費や光熱費、食費、交際費などの生活費を差し引いた残りが毎月の貯蓄になっていきます。しかし超低金利が続いているので、銀行の普通預金に預けても利率は0.001%しかつきません。仮に100万円を1年間預けても利息はわずか10円(税引き前)です。

定期預金なら利率が0.1~0.3%程度のものもありますが、それでも将来に向けた資産形成に十分とは言えません。将来に備えるには貯蓄だけではなく、どうやって資産を増やしていくかを考える時代になっています。

例えば毎月3万円ずつため続けた場合、20年後には資産が720万円になります。利率が0.001%の普通預金なら、これにつく利息は20年間で合計717円(複利、税引き前)です。一方、投資信託などで資産運用し毎年3%ずつ資産を増やすことができれば、同じ20年後に資産は約985万円(複利、税引き前)になり、その差額は約265万円にもなります。

もちろん投資信託などは預金とは違い、あらかじめリターンが決まっているわけではありません。想定以上に上昇する場合もあれば、逆に値下がりする可能性もあります。多くの人が投資を躊躇(ちゅうちょ)してしまう一番の理由は、「損をするかもしれない」というイメージがあるからではないでしょうか。

「まとまった資金がない」というのも、投資に踏み出せない要因かもしれません。しかしながら投資信託は一度にまとまった金額で購入しなければいけないわけではありません。特に若い人たちの間では「お金をためてから投資する」のではなく、コツコツ投資しながらためる「積み立て投資」の活用が広がってきています。

■積み立て投資の運用成果は…

実際に積み立て投資でどれくらい運用成果が上がるのか、過去の実績を使って見てみましょう。ここでは三井住友トラスト・アセットマネジメントが運用する「SMT グローバル株式インデックス・オープン」で考えてみます。日経電子版には誰でも利用できる検索機能(▼マーケット→投資信託→投資信託サーチ)があり、個別ファンドのページでは、そのファンドで過去に積み立て投資か一括投資をしていた場合にいくら利益(または損失)が出たかを確認することができます。

まずは「投資信託サーチ」の入力欄にファンド名を入れ、検索ボタンを押します。一覧表示されたファンド名をクリックすると個別ファンドのページに切り替わるので、ファンド名の下部分に並んだタブから「運用実績」を選びます。そのページの一番下にあるのが「積立/一括購入比較」の表です(図表)。

積み立て投資は1年、3年、5年、10年の各期間で、合計額が100万円になるように毎月同額を積み立てた場合の評価損益額が表示されています。「SMT グローバル株式インデックス・オープン」は今年3月までの10年間で合計100万円(毎月8333円程度)を積み立てた結果、83万9931円の利益が出ました。10年前に一括購入した場合の231万6000円ほどではありませんが、少しずつ投資を続けていたら資産が増えたことがわかります。

このケースでは各期間とも一括投資の利益が積み立て投資を上回りましたが、投資するファンドや期間、相場環境によっては逆になることもあります。時間をかけて少しずつ投資をすることがいずれ大きな財産となりますので、自分の将来のために仕事だけではなく、お金についてもしっかり理解を深めていきましょう。

西崎努氏
リーファス株式会社(東京・中央)社長。
大手証券会社でのリテール営業や富裕層向けプライベートバンカーとして活躍後に独立。

(QUICK資産運用研究所)

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