2019年5月26日(日)

米投資家、ロシア拘置所から自宅軟禁に 投資環境に懸念

ヨーロッパ
北米
2019/4/12 3:48
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【モスクワ=石川陽平】ロシアの地区裁判所は11日、詐欺罪で2月に逮捕され、モスクワ市内の拘置所に収監されていた米国人投資家マイケル・カルビー容疑者を自宅軟禁に移したと発表した。著名な米投資家の逮捕については、米欧諸国だけでなくロシア国内からも投資環境の悪化につながると懸念する声が強まっていた。

11日、警察官に伴われ、モスクワの裁判所に出廷するカルビー氏=ロイター

カルビー容疑者は投資会社「ベアリング・ボストーク」の創設者で、ロシアの成長企業に積極的に投資をしていた。ロシアの傘下の銀行から多額の借り入れをしていたが、返済の代わりに資産価値のない企業の株式を引き渡したとして25億ルーブル(約43億円)の詐欺罪に問われていた。この銀行の経営権を巡る争いがあったとの見方もある。

カルビー容疑者の自宅軟禁措置への変更に関して、オレシキン経済発展相は11日「投資環境にとっては良いシグナルになる」と述べた。ロシアでは司法の独立に疑問が残り、経済事件での長期収監にも懸念が強い。2019年1~3月には国外への資本流出額が前年同月比で約60%増え、カルビー容疑者の逮捕が一因だとの指摘が出ていた。

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