ウィキリークス創設者逮捕、在英エクアドル大使館で

2019/4/11 19:21
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【ロンドン=押野真也、サンパウロ=外山尚之】ロンドンの在英エクアドル大使館で11日、内部告発サイト「ウィキリークス」創設者のジュリアン・アサンジ容疑者が英警察に逮捕された。同氏は2010年に性的暴行容疑で逮捕されたが、保釈中にエクアドルに亡命申請し、7年近く同大使館に籠城していた。同容疑者を巡っては、機密文書の公開を理由に米国が身柄の引き渡しを求めているとされる。

ハント英外相は11日、アサンジ容疑者について「彼の将来は英国の司法システムによって決められる」と述べた。ロイター通信によると、米司法省は11日、同容疑者を訴追すると発表した。

アサンジ容疑者は10年、アフガニスタンやイラクでの軍事作戦に関する米国防総省の機密文書を公開した。その後、スウェーデン滞在時の性的暴行容疑を受け、英国で逮捕された。しかし、保釈中の12年にエクアドル大使館に逃げ込み、亡命を申請した。その後は同大使館に籠もっていた。

スウェーデン検察は犯罪を立証できないとして捜査を打ち切ったものの、ロンドン警視庁は裁判所の出頭命令に従わなかったとして、同容疑者の逮捕を予告していた。

今回、エクアドルが英警察にアサンジ容疑者を引き渡し背景には、外交路線の転換がある。反米左翼のコレア前大統領が同容疑者を受け入れたが、17年5月に就任したモレノ大統領は反米路線を修正した。経済立て直しのために米国との関係改善を進める上で、同容疑者の存在が障害になっていた。

モレノ氏は「人道上の理由」として保護を続けたが、インターネットの利用や外部との面会を制限した。アサンジ容疑者がエクアドル政府に対して訴訟を起こすなど、関係が悪化していた。モレノ氏は11日、ツイッターに動画を公開し、「(アサンジ容疑者は)繰り返し規定を破った」と語った。

アサンジ容疑者は数々の米国の機密情報を流出させており、米国に身柄引き渡しをしないよう、英国やエクアドル政府に求めていた。モレノ氏は動画の中で「英国に拷問や死刑がある国に送還しないよう要求した」と明かした。

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