国連、収拾策手詰まり

2019/4/11 17:14
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【ニューヨーク=大島有美子】リビアでの軍事的緊張の高まりに対して国連は有効な対処ができていない。10日には緊急の安全保障理事会を開いたが、グテレス事務総長が会合後の記者会見で「深い憂慮」を表明しただけで、具体的な対策で一致しなかった。安保理メンバーの大半が暫定政府を支持する一方、ロシアはリビア国民軍寄りの姿勢を示しているからだ。

国連の安全保障理事会はリビア情勢についての緊急会合を開いた(10日、ニューヨーク)=ロイター

グテレス国連事務総長は安全保障理事会の後、記者会見した(10日、ニューヨーク)=AP

「攻撃をやめて衝突しないよう求めたが、聞き入れられなかった」。4月初めにリビアを訪問したグテレス氏は会見でこう明かした。同氏はリビア西部の首都トリポリを拠点とする暫定政府のシラージュ暫定首相、ベンガジを中心に東部を支配し、トリポリに向け進軍してきた武装勢力、リビア国民軍のハフタル司令官とそれぞれ会った。

リビアは2011年のカダフィ独裁政権の崩壊後、暫定政府、国民軍を軸に様々な勢力が割拠する分裂国家となった。

国連は統一政府の樹立に向け、各勢力の間で仲介役を担ってきた。14~16日にはリビアで和平会議を開く予定だったが、国民軍の進軍を受け延期を決めた。新たな日程は決まっていない。

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