2019年6月24日(月)

禁止物質混入の薬、なお流通 薬物違反続く恐れ

2019/4/11 11:06
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レスリング男子のトップ選手が服用したジェネリック医薬品(後発薬)から本来含まれていないドーピング禁止物質「アセタゾラミド」が検出された問題で、同じ禁止物質が混入している可能性のある医薬品が今も流通していることが、関係者への取材で11日までに分かった。

製薬会社側は「健康に影響はない」としているが、今後も意図的でない摂取でドーピング違反に問われる選手が出る可能性がある。

問題となっているのは胃腸薬「エカベトNa顆粒66.7%」で国内で複数社が販売している。全含有成分を記すことが義務付けられる添付文書に、アセタゾラミドは記載されていない。

2018年6月、レスリングの男子選手が沢井製薬の販売した薬を服用後に受けた尿検査で利尿作用のある禁止物質、アセタゾラミドの陽性反応を示した。同社は3月4日に使用中止と自主回収を発表。関係者によると調査の結果、インドの原薬メーカーでの製造段階で混入したことがほぼ特定されたという。

この原薬はジェネリック医薬品大手の陽進堂(富山市)が自社で販売するほか、沢井製薬を含む複数社に原薬として供給されていた。

陽進堂は原薬メーカーの製造段階での混入を認め「アセタゾラミドが混入しているものが流通している可能性がある」とした。ただ「非常に微量であり、長期にわたって服用しても影響が出るレベルではない」と現段階で回収や使用中止を行わない方針。陽進堂から原薬を仕入れて使用している他の製薬会社も「回収や使用中止の予定はない」とした。

厚生労働省監視指導・麻薬対策課は「必要に応じて適宜指導する」としている。〔共同〕

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