2019年5月21日(火)

英EU離脱が再延期 3つのポイント

英EU離脱
3ポイントまとめ
ヨーロッパ
2019/4/11 11:53
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英国の欧州連合(EU)離脱を巡ってEUの臨時首脳会議は11日未明、離脱を10月末まで延期することを決めました。経済への打撃や社会の混乱を招きかねない「合意なき離脱」の回避を優先したためです。これまでの経緯やポイントを整理します。

(ロンドン=佐竹実)

(1)本来ならば2019年3月29日に離脱

英国での2016年の国民投票の結果、もともとは19年3月29日の離脱が決まっていました。ところがメイ首相の離脱案が「EUルールに縛られ続ける恐れがある」として英議会が反発しました。EUは「代案」として4月12日までに離脱方針を示すよう求めて離脱を延期しましたが、英議会はそれでも合意が得られず、メイ首相が再延期を要請していました。

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(2)英EUともに「合意なき離脱」は回避したい

EUが再度の延期要請に応じたかたちになったのは、「合意なき離脱」を回避することを優先したためとみられます。EUと英国の間でのモノのやりとりに合意がないまま離脱すれば4月12日に突如関税が復活し、物流をはじめ大陸側の経済にも大きな打撃を与える可能性がありました。

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(3)なぜ10月末まで延期?

10日の首脳会議でEUのトゥスク大統領は「最大1年間」の長期延期案を加盟国に示しました。短期間の延長では、混迷を続ける英議会が結論を出すのに十分ではないと判断したとみられます。ところが、フランスなど一部の国は長すぎると反対しました。半年程度の延期は妥協案とも言えます。EUの現執行部の任期が切れるタイミングに合わせた可能性もあります。

英離脱、10月31日まで延期 EU首脳会議

関連ニュースはトピック「英EU離脱(ブレグジット)」(https://www.nikkei.com/theme/?dw=17090319&n_cid=pickup_topics_2)でご覧いただけます。

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