西鉄、福岡で44階建てタワマン新棟を建設
西日本鉄道は福岡市東区の人工島「アイランドシティ」に新たなタワー型マンションを建設する。地上44階建て、高さ約150メートルと、九州最高層クラスのマンションとなる。福岡市内では低金利や人口増を背景にマンション販売の好調が続いている。西鉄は不動産開発を強化しており、人工島内に新たなバスを運行するなど利便性を高める。

アイランドシティは福岡市が開発を進める人工島で、新しいマンションは6月に着工し、2022年の完成を予定する。19年度末に全284戸を発売する。
西鉄はアイランドシティで、九州一の高さとみられる152メートルのタワマン「センターマークスタワー」(地上46階建て、283戸)を3月に竣工したばかり。同地区での高層マンション建設は3棟目となる。

販売価格は未定だが、同社がこれまで手掛けた高層マンションの中心価格は2000万~3000万円台。30~40代の共働き世帯などが主な顧客となる見込み。
建設予定地は人工島の住宅地区の中心にあり、北側には積水ハウスと共同で開発中の住宅街も建設が予定されている。ただ同地区はアイランドシティ南側に比べて開発が遅れており、市中心部をつなぐ移動手段も限られてきた。
同社は島内の交通利便性を高めるため、4月下旬から人工知能(AI)を活用したバス配車の実証実験を始める。AIが需要に応じて効率的なルートを選んでバスを運行する。
アイランドシティは福岡市が1994年に着工した埋め立て地。同社は住宅開発やバス路線の整備で開発に携わってきた。アイランドシティで培った複合開発のノウハウをベトナムなどのアジアで進めている住宅開発に生かしていく。(荒木望)