2019年5月22日(水)

高まる人気、転売に苦慮 カープチケット混乱続き

中国・四国
2019/4/10 20:24
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開幕したプロ野球で、今年も広島カープがチケットの転売対策に苦慮している。昨年までは先着順で転売目的とみられる大量購入が相次いだため、抽選を導入したが予想を超える数のファンが殺到し混乱した。再び販売方法の見直しを迫られたが、抜本的な解決策は見いだせていない。

マツダスタジアムで配られた抽選券=共同

抽選券を求め長蛇の列を作ったファン(2月25日、広島市のマツダスタジアム)=共同

抽選券が配られた2月25日、本拠地マツダスタジアムには5万人以上が集まって、周辺が混乱し警察も出動する事態に。午前11時までに並んだ全員に配布するとしていた球団は中止を決め、ファンから批判が相次いだ。

カープは例年、シーズン全てのチケットを開幕前に一斉発売している。抽選券には組と番号を記載。当選者は組ごとに指定された日時に番号順で窓口に並び、5試合分に限ってチケットを購入できる仕組みだ。

先着順だった昨年までは、1カ月前からテントを張って球場前に並ぶ人が出現。1人当たりの購入枚数に制限がないため転売目的の大量購入が後を絶たず、発売直後からインターネットを通じた高額での取引が相次ぐ事態となった。

他球団も転売対策の試行錯誤を続ける。西武ライオンズは昨年11月、営利目的で転売したファンクラブ会員約60人を退会処分とした。横浜DeNAベイスターズは入場者の身分確認を強化し、公式に譲渡できる2次流通マーケットの設置を検討している。

カープファンの男性(58)は「多くの人に行き渡らせるには枚数制限が必要だ」と話す。ただ、枚数制限をかけるとチケットが売れない低迷期でもまとめて買ってくれた地元町内会などを締め出すことになりかねないため、カープ側は慎重な姿勢を崩していない。

転売行為に詳しい福井健策弁護士は6月に高額でのチケット転売を禁じる入場券不正転売禁止法が施行されることに触れ「転売を摘発しやすくなる」と指摘し、「現状を変えるには電子チケットの部分導入などに踏み切るべきだ」と話した。〔共同〕

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