向山製作所 菓子売上高が電子部品の4倍に 生バターサンド好調

2019/4/10 20:00
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電子部品の向山製作所(福島県大玉村)が多角化で手掛けた菓子の販売が大幅に伸びている。菓子関連の2019年9月期の売上高は約5億5千万円と前期に比べ6割増え、電子部品のほぼ4倍になる見通し。生キャラメルに次ぐ新商品として投入した生バターサンドなどが好調。カフェ併設の「大玉ベース」(同)をはじめ販売拠点が増えたことも寄与している。

大玉ベース(福島県大玉村)は菓子、ケーキ、パンなど幅広く扱う

18年夏に発売した生バターサンドはフレッシュバターと白あんを組み合わせ、柔らかいサブレ生地で挟んだ焼き菓子。キャラメルを軸にしてきたため、菓子原料の主流とされる小麦をベースに使うのは同社で初めてだった。和風の親しみやすい味わいが受け、主力商品のひとつに育った。

ほかにもキャラメル風味のポップコーン、自家製のデニッシュパンやクロワッサンなど品ぞろえが増えたことが売り上げを押し上げている。

生キャラメルはすべて手作りのため生産量に限りがあるうえ利益が出にくい面があった。生バターサンドやポップコーンなど量産が可能な商品をラインアップに加えたことで顧客層が広がった。

18年7月開業の大玉ベースは国道4号線沿いの「あだたらの里直売所」に隣接し、菓子工場を併設している。出来たてのお菓子やパンが食べられるのに加え、近隣では珍しい都会的な雰囲気の店舗で週末の人気スポットになっている。同12月には京都駅のジェイアール京都伊勢丹に関西初となる店舗をオープン。全国の店舗は7つになった。

一方、今期の電子部品の売上高は前期比横ばいの約1億5千万円と全体の2割にとどまりそう。受注に頭打ち感も出ているが「お得意先がいるうえ高い技術を持つ社員がおり、やめたり縮小したりするつもりはない」(織田金也社長)とする。

向山製作所が菓子に進出したのは08年秋のリーマン・ショック後に雇用を維持するため多角化を模索したのがきっかけ。東京駅の地下街で地方のスイーツが人気を集めているのに着目。試行錯誤してつくった生キャラメルがヒットした。

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