2019年5月21日(火)

英国進出の日本企業数6%減 国民投票後の3年で、帝国データ

英EU離脱
自動車・機械
ヨーロッパ
2019/4/10 18:05
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英国に進出している日本企業数が2016年から約6%減少したことが、民間信用調査会社の帝国データバンクの調べで分かった。19年3月時点での進出企業数は1298社だった。欧州連合(EU)離脱を巡り事業環境が不透明になるなか、中小規模の企業が減少する一方、中堅以上の企業は進出数が増加した。年商100億円が増減の傾向の分岐点になった。

調査は19年3月時点の企業概要データベースや信用調査報告書ファイルをもとに、現地企業への出資、現地法人および関係会社、関連会社の設立、出資、駐在所や工場の設置などを通して英国に進出している日本企業数を集計・分析した。前回調査は英国が国民投票でEUからの離脱を決めた16年6月に実施した。

19年3月の進出企業数は1298社で、16年の1380社から約6%減った。業種別構成比が最も大きく、全体の4割を占める製造業は510社で、前回の558社から約9%減った。減少幅が目立ったのは卸売業(223社)で、前回から約14%減少。一方、金融・保険業(176社)は前回から約11%増加した。

年商規模別に見ると、年商「10億円未満」は256社(前回304社)、「10億円以上100億円未満」は279社(前回355社)で、年商100億円未満の企業を合計すると約2割減少した。

一方、年商100億円以上の企業は約6%増えた。内訳は「100億円以上1000億円未満」が419社(前回407社)、「1000億円以上」が344社(前回314社)だった。

帝国データバンクは「大きな企業ほどEU離脱が穏健に進むという楽観論をとる傾向にあった」(情報統括課)と分析。対EUの取引に関税や通関が復活する可能性があるなか、製造業、運輸業や卸売業など流通関連への影響が特に懸念されると指摘した。今年2月にはホンダが英工場を閉鎖する方針を明らかにした。

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