米ライドシェア、インドネシア参入 渋滞解消狙う

2019/4/10 13:13
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【ジャカルタ=鈴木淳】米ライドシェア(相乗り)サービス大手のビア・トランスポーテーションは10日、インドネシア市場に参入した。首都ジャカルタ郊外のブカシ市と提携し、同市内でスマートフォン(スマホ)を使ったミニバスの相乗りサービスを始めた。効率よくバスを配車するシステムの導入は、世界最悪レベルの交通渋滞の緩和にもつながりそうだ。

ミニバス「アンコット」は庶民の足として利用されている(インドネシア・ブカシ市内)

10日から、ブカシ市内を走るミニバス「アンコット」の一部ルートで、スマホによる相乗りサービスを始めた。利用者がスマホで現在地と目的地を指定すると、行き先の近い人同士が相乗りできるようにミニバスが配車される。従来は決まったルートを走るだけだったが、ビアのシステムを活用することで、無駄な運転を減らして交通渋滞の緩和や排ガスの削減につなげる。

ビアのクリス・スナイダー・シニアバイスプレジデントは「アジアには、交通問題の解決を手伝い、住民の生活の質を向上する多くのチャンスがある」と述べ、アジアの他都市への展開も視野に入れる。

ジャカルタ首都圏など、東南アジアや南アジアの大都市圏では経済成長にともない、渋滞が深刻化している。ジャカルタでは渋滞による経済損失は年間5000億円に上るとの試算もある。ガソリン車の利用も多く、排ガスによる環境破壊も深刻だ。次世代の交通システムの導入が喫緊の課題となっている。

独ダイムラーなどが出資するビアは都市内の相乗りに特化したシステム開発に強みがあり、ニューヨークやロンドン、ベルリンなどで同様のサービスを展開している。日本でも森ビルと提携し、東京で輸送効率の高い移動サービス開発の実証実験を進めている。

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