3月のビール系販売、4%減 第三は市場活況

2019/4/10 12:28
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ビール大手4社の3月のビール系飲料の販売量が10日、まとまった。プライベートブランド(PB)を含む市場全体は前年同月比で4%減ったもよう。キリンビール、サッポロビールは前年に、業務用ビールを値上げする前の駆け込み需要があったため反動減が出た。第三のビールは各社の新商品やリニューアルで市場が活性化しており、節約志向の強い消費者の需要を取り込んでいる。

アサヒビールのビール系は5%増えた。他の3社に先駆けて昨年3月に業務用値上げを実施したため、前年は落ち込みが大きかった。業務用が多いビールの販売は11%増だった。第三は1月に新商品「極上〈キレ味〉」を発売し、前年並みを維持した。

キリンのビール系は9%減だった。駆け込み需要の反動減もあり、影響の大きいビールが19%減となった。一方、第三は4%増だった。発売1周年の「本麒麟」が引き続き好調。商品リニューアルも奏功し3月の販売数量が1カ月の売り上げとして過去最高となった。

サッポロも前年の反動が大きくビール系は18%減だった。主力の「黒ラベル」「エビス」ブランドは家庭向けの缶で前年を上回ったが、業務用の落ち込みが大きかった。第三は競争激化で「麦とホップ」が不振だった。5月に数量限定の派生商品を発売するなどして立て直しを目指す。

サントリービールのビール系は3%増えた。ビールは10%減だが、前年の業務用値上げで主力の「ザ・プレミアム・モルツ」の価格を据え置いたため反動は少なかった。第三は10%増。2月に発売した第三の「金麦〈ゴールド・ラガー〉」が好調で全体を押し上げた。

1~3月の累計では、ビール系市場全体は前年並みとなったもよう。駆け込み需要の反動などもあったが、第三の市場が11%増となり補った。4月にもサントリーが「マグナムドライ〈本辛口〉」、サッポロが「本格辛口」を相次ぎ発売しており、市場の伸びが見込まれる。ただブランドの増加で各社の競争も激しさを増しそうだ。

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