英老舗百貨店のデベナムズが経営破綻 債権者主導で再建

2019/4/9 22:00
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【ロンドン=篠崎健太】英国の老舗百貨店デベナムズは9日、管財人の法的管理下に入ると発表し、事実上の経営破綻に陥った。インターネット通販に押され、前期は過去最大の最終赤字を計上していた。店舗の営業は続け、債権者主導で再建をめざす。2018年には英同業ハウス・オブ・フレイザーや米シアーズも破綻しており、欧米で既存小売業の苦境がさらに深まっている。

英ロンドン中心部のデベナムズの旗艦店=ロイター

英ロンドン中心部のデベナムズの旗艦店=ロイター

デベナムズは1778年創業で、英国を中心にグループで約240店舗を展開している。大型店の出店などで攻勢をかけてきたが、ネット通販の台頭や賃料負担の増加などで収益が悪化していた。18年8月期は連結最終損益が4億6100万ポンド(約670億円)の赤字と過去最大の損失を出し、借入金の重荷が増して経営危機に陥っていた。

同社に対しては、株式を30%弱まで買い進めた筆頭株主の英スポーツ用品販売大手、スポーツダイレクト・インターナショナル(SDI)が支援を申し出ていた。だがSDIのマイク・アシュリー最高経営責任者(CEO)をCEOに迎え入れることを求め、拒まれ続けてきた経緯がある。

SDIは9日、2億ポンドの新株引き受けを提案した。だがCEO受け入れを前提条件とする提案をデベナムズ側は拒否し、債権者主導で再建をめざす道を選んだ。傘下の小売事業は債権者側が設立した新会社に移され、店舗の営業や仕入れ先との取引関係などは維持される。株式は100%減資となる公算が大きい。

デベナムズは18年末のクリスマス商戦も振るわず、経営難は一段と窮まっていた。中期的に50店舗を閉鎖する方針を表明済みだ。債務の整理を進めたうえで収益力の立て直しを急ぐ。

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