新山口駅を県の玄関に、開発工事始まる
JR新山口駅前を山口県の陸の玄関にふさわしい都市空間に――。こうした目標を掲げる山口市が駅前の拠点と位置づける施設の建設工事がこのほど始まった。同駅は県のほぼ中央に位置する交通の要衝だが、都市機能やにぎわいに欠けるため、多目的ホールやシェアオフィス、シェアハウスなどからなる複合施設を設け、県の玄関にふさわしい文化・交流拠点の創出を目指す。

多目的ホールは可動席で、用途に応じて1200~2000席に変更可能なほか、席を収納して平土間としても利用できる。市は学会・展示会などのコンベンション施設やコンサート会場としての利用を想定。シェアオフィスやシェアハウスは起業を目指す若い社会人などが対象で、コーディネーターを配置して創業を支援する。地域医療と連携したメディカルフィットネス施設やスタジオなども設ける。
総事業費は110億円で、プロジェクト全体のマネジメントは森ビル都市企画(東京・港)が担当している。施設は2021年3月末に完成し、多目的ホールを含めて同年夏ごろまでに稼働する予定。
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