現代自、中国テンセントと提携 車載システム開発

2019/4/9 19:00
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【ソウル=山田健一】韓国の現代自動車が車載システムの開発で中国ネットサービス大手の騰訊控股(テンセント)と提携したことが9日、分かった。現代自の関係者が明らかにした。詳細は不明だが、車の安全性や利便性を高める「テレマティクス」をテーマに協業する。

中国工場の構造改革を検討中の現代自はテンセントとの提携を通じて「親中国」の姿勢をアピールする(3月下旬のソウルモーターショー)=AP

現代自は、IT(情報技術)を使って車を便利にするテレマティクスの分野で、競合する自動車大手に後れをとっている。これまで地図・音声認識サービスにおける中国ネット大手の百度(バイドゥ)をのぞくと、目立つ提携相手がなかった。テンセントの知見を新車開発に取り込み、巻き返しを目指す。

現代自の関係者は「音楽配信などエンターテインメント分野を中心に協業することになるだろう」と話す。現代自グループの起亜自動車は、現代自に先んじる形で車向けの音楽配信でテンセントグループと連携した。協業関係を現代自に広げた上で、追加の提携内容を探るとみられる。

一部メディアは、現代自とテンセントが自動運転車の開発で提携すると報じていた。現代自はこれについて「提携の詳細は明かせないが、自動運転は関係ない」と否定した。

現代自グループは、2017年の地上配備型ミサイル迎撃システム(THAAD)問題の影響もあって中国販売が低迷し、同国工場の構造改革を検討中だ。テンセントと提携する裏には地元の政府や消費者に「親中国」の姿勢をアピールしたい思惑ものぞく。

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