2019年5月27日(月)

仏シュナイダー、日本でマイクログリッド事業に参入

自動車・機械
環境エネ・素材
2019/4/9 18:32
保存
共有
印刷
その他

仏電機大手シュナイダーエレクトリックは4月中旬に日本でマイクログリッド(小規模電力網)関連事業に参入する。企業や自治体向けに、マイクログリッドの構築から運用まで総合的に支援する。大規模停電への対策や再生可能エネルギーの利用拡大を背景に、日本でもマイクログリッドを構築する動きが広がると判断。事業参入を決めた。

マイクログリッドとは、小規模なエネルギーネットワークのこと。太陽光や風力発電、燃料電池などの複数の発電システムと、電力貯蔵のシステムを組み合わせて構築するのが一般的だ。電力会社の電力系統から切り離して独立運用することが可能で、大規模停電などの緊急時には一定地域や施設内で電力供給を維持することができる。

シュナイダーはマイクログリッドの構築では世界で130以上の実績がある。再生エネの利用拡大などを受け、日本でも需要が高まる段階にきたと判断した。2020年度までにマイクログリッドを含む日本でのパワーシステム事業の売上高を数十億円規模へと倍増させる計画だ。

シュナイダーが提供するサービス名は「エコストラクチャー マイクログリッド」。ネットワーク経由でリアルタイムで施設の消費電力量や分散電源ごとの発電量を把握し、発電するタイミングや、各施設でどこで発電した電気を使うかなどエネルギー利用を最適化できるよう制御する。他社の機器との互換性も高いため、既存の機器を利用しやすい。

マイクログリッドの規模については、オフィスや学校、商業施設といった小規模から、離島や街全体の大規模まで対応する。広範囲の電力網への系統連携については、顧客企業が需要に応じて選ぶことができる。独立した電力網を構築したり、緊急時にのみ系統から切り離したりすることなどができる。

マイクログリッドは欧米で取り組みが進み、日本でも注目が高まりつつある。昨年9月に起きた北海道地震では、道内最大の火力発電所の停止を引き金に全域約295万戸が停電する「ブラックアウト」が起きた。災害時には電力を一定地域内で賄うことが求められる場合がある。

エネルギー源の分散化、多様化の必要性はエネルギーの安定供給を図る「エネルギー安全保障」の観点からも重要視されている。近年は企業の環境への配慮を求める意識が高まっていることもあり、マイクログリッドの需要拡大が見込まれている。

保存
共有
印刷
その他

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報