2019年6月20日(木)

市長に無名の28歳主婦 ロシアのシベリア小都市
有力候補排除に市民反発

ヨーロッパ
2019/4/9 16:26
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ロシア東部の人口約8万人の小都市で11日、28歳の主婦、アンナ・シェキナさんが市長に就くことになった。野党の自由民主党から市長選に出馬したが、無名で当初は選挙活動もほとんどしていなかった。選挙では有力な野党や無所属候補が排除され、政権与党統一ロシアの候補が圧勝するはずだった。無名候補の予想外の勝利には、選択肢を狭められた市民らの反発があったとみられる。

ロシアのウスチイリムスクで市長に就任するアンナ・シェキナさん=本人のフェイスブックより

地元紙によると、ロシア東部シベリアのウスチイリムスクで3月下旬、現職の辞職に伴って実施された市長選でシェキナさんが43.9%の票を獲得して当選した。得票率は政権与党統一ロシアから出馬した市議会議長を6.5ポイント上回った。

選挙戦に先立ち、地元選管は「書類の不備」などを理由に元市議を含む野党や無所属の8人の立候補を却下した。経済の低迷や政府による年金の受給開始年齢の引き上げ計画への不満を背景に、当初は野党の元市議らが有力視されていた。投票先を失い怒った市民らの票がシェキナさんに集まったもようだ。

自由民主党の地元支部代表を務めるシェキナさんは6歳の息子を育てるシングルマザーで、定職には就いていない。「党の義務で仕方なく出馬した」とし、当初は選挙活動もほとんどしていなかった。選挙後、交流サイト「フェイスブック」で「私が勝った。やった」と喜びをあらわにした。

ロシアでは野党の有力候補が立候補を阻まれ、与党候補が圧勝するケースが多くある。2018年3月の大統領選では政権批判の急先鋒(せんぽう)だった野党指導者のナワリニー氏が立候補を認められず、プーチン大統領が過去最高の得票率で当選した。

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