新紙幣の顔、どんな人たち? 明治以降の日本を支える - 日本経済新聞
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新紙幣の顔、どんな人たち? 明治以降の日本を支える

新たな紙幣の顔となる3人はどんな業績の人だろうか。共通するのは、近代化に向けて世界と肩を並べようとする明治以降の日本を支えた先駆者としての姿だ。

渋沢栄一

「日本資本主義の父」と呼ばれる実業家。1840年、現在の埼玉県深谷市に生まれる。後に江戸幕府最後の将軍となる一橋慶喜(徳川慶喜)に仕え、一橋家の財政再建などに実力を発揮。明治維新後は大蔵省(現財務省)の一員として新しい国づくりに深く関わる。

1873年に大蔵省を辞め、日本初の銀行となる第一国立銀行(現みずほ銀行)を設立。東京海上保険会社(現東京海上日動火災保険)や東京株式取引所(現東京証券取引所)など多くの企業の設立や育成に関わった。

津田梅子

女子高等教育の先駆者。1871年、欧米視察の岩倉具視ら一行と共に、最初の女子留学生として幼少期に渡米し、11年間の滞在で初等・中等教育を受けた。帰国して伊藤博文の推薦で華族女学校の教師となったが、89年に再渡米しブリンマー大学で生物学を学んだ。

再び帰国後、1900年に女子英学塾(現津田塾大学)を東京・麹町にて開校。英語教師の養成を目的とする一方、「オールラウンド・ウーマン」を理想に掲げるなど個性を尊重した全人教育を目指した。

北里柴三郎

日本の「近代医学の父」として知られ、感染症予防や細菌学の発展に大きく貢献した。1853年に熊本県で生まれ、74年に医学の道を志して上京。ワクチンの製造拠点となる伝染病研究所(伝研)や北里研究所を設立した。

ドイツ留学中に世界的な細菌学者の下で破傷風菌の純粋培養に成功。その後、毒素を体内に注入して抗体をつくる血清療法を確立した。病気を未然に防ぐ予防医学で画期的な成果を上げ、ペスト菌発見の功績などでも知られる。

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