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紙幣刷新「たまたま改元と重なった」 麻生財務相

一問一答

麻生太郎財務相は9日、閣議後の記者会見で1万円札などの紙幣を刷新すると発表した。主な発言は以下の通り。

――最大の目的は。

「これまでも紙幣は20年ごとに改刷して、偽造への抵抗力を確保してきた」

――なぜ、この時期に刷新を表明したのか。

「印刷の開始までに2年半くらいかかる。その後、自動販売機などの機械を変えていかなければならない。準備を考えて合計5年の期間が必要だと判断した」

「造幣局では偽造防止について常に取り組んでいる。前回の改刷から14年が経過しており、発行するまで通常5年かかると言われている。毎回20年で改刷しているが、たまたま改元とあわさった」

――1万円札の図柄に渋沢栄一などを選んだ背景は。

「偽造を防止するという観点からなるべく精巧な写真が入手できることが望ましい。それから品格のある顔がふさわしいのではないか。人名が国民活動に広く親しまれ、教科書に載っているなどを踏まえて明治以降の人物から選んだ。前回も軍人や政治家ではない文化人や経済人を選んでおり、今回もこうした考え方に沿った」

――肖像の人選は財務相が決めたのか。

「最終的には財務相で決めることになっている。私の方から事務方に指示した。渋沢栄一は日本の資本主義において功績は極めて大きい」

――選考過程で安倍晋三首相への相談や了解はあったのか。

「あった」

――海外では資金洗浄対策のため高額紙幣を廃止する動きもある。1万円札を廃止する検討は。

「なかった。流通枚数が一番多いというのも理由の一つだ」

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