2019年7月17日(水)

千葉県議選 「知事与党」が6割確保

2019/4/8 20:00
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7日投開票の千葉県議選(定数94)で「知事与党」の自民、公明両党が6割の議席を確保し、森田健作知事の県政運営は安定性を保ちそうだ。最大会派の自民は追加公認などを含め、現有議席の51を上回る可能性が出てきた。一方、投票率は3回連続で戦後最低を更新。県政の無風状態が続くなか、有権者の政治離れは深刻さを増している。

自民党は公認・推薦で単独過半数を確保した(8日、千葉市内で記者会見した桜田義孝県連会長)

自民、公明両党は2017年の前回知事選で森田氏を県組織として支持しており、県議会では与党の役割を事実上果たしている。

自民党は公認・推薦で単独過半数の48議席を獲得したほか、一部の保守系無所属の当選者にも自民会派入りを目指す動きがある。千葉県連の桜田義孝会長(五輪相)は8日、千葉市内で記者会見し「申し分ない戦いができた。自民・公明の連立内閣、安倍晋三政権への評価が大きく影響した」と述べた。

公明党は現有8議席を維持した。自民党が追加公認や無所属議員の会派加入で現有議席ラインに達した場合、「与党」で全議席の63%を占める計算だ。

一方、旧民主党系の流れをくむ立憲民主党は10議席、国民民主党は6議席をそれぞれ獲得。議席数の合計は選挙前の17を下回り、自公への批判票を十分取り込みきれなかった。立憲民主党千葉県連の生方幸夫代表は一定の手ごたえを感じつつも「より多くの立候補者を集められれば、当選も増えたはずだ」。国民民主の奥野総一郎・県連代表は「野党全体の議席が伸びていないのが課題だ」と指摘した。

共産党は選挙前の5議席を2議席に減らす大敗を喫した。船橋市選挙区に擁立した2人が共倒れするなど選挙戦術が裏目に出た格好で、浮揚幸裕・党県委員長は「われわれの力不足だった」と振り返った。

県内の投票率は36.26%と前回を0.75ポイント下回り、戦後最低を更新。同時に行われた道府県議選では埼玉県に次いで2番目に低かった。1991年に47.09%と初めて50%を割り込んで以来、平成の間は一度も5割に届かなかった。平成期に人口が増加した県北西部は東京都内に通勤・通学する「千葉都民」が多く、県政への関心が低い有権者も増えている。

県議会は民主党政権時代を含め、自公が安定して過半数を占める状態が長く続く。議会の勢力図が大きく動かない現状は県政に安定をもたらす一方、ダイナミズムを欠く政治が県民にマンネリ感を抱かせる側面も否めない。森田知事は8日、県庁内で記者団に「低投票率は本当に残念だ。県政に関心を持ってもらえるよう、私たちも頑張っていきたい」と述べた。

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