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女子ゴルフに五輪効果 日本勢快進撃、開幕5連勝
編集委員 吉良幸雄

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2019/4/10 6:30
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「春の珍事」か、それとも――。女子ゴルフツアーで日本選手の開幕からの連勝が止まらない。ダイキンオーキッド(沖縄)の比嘉真美子(25)に始まり、7日が最終日のヤマハ女子オープン葛城(静岡・葛城GC山名)の成田美寿々(26)まで、強豪ぞろいの韓国選手らを抑えて開幕5連勝。11連勝した2005年以来、14年ぶりの快進撃だ。今季の日本勢活躍の背景には、来夏に迫った「東京五輪効果」が浮かび上がる。

開幕戦のダイキンオーキッドを制した比嘉真美子は5試合を終えて賞金ランクトップに立つ=共同

開幕戦のダイキンオーキッドを制した比嘉真美子は5試合を終えて賞金ランクトップに立つ=共同

埼玉・霞ケ関CC東コースが舞台となる五輪ゴルフで、女子は男子の1週間後の20年8月5~8日までの4日間行われる。出場選手枠は20年6月29日時点での世界ランキングが基準となり、ランク15位以内に入っていれば各国最多で4人までが出場可能である。

ただ日本の場合、15位以内は5位(4月8日付)の畑岡奈紗(20)ただ一人。現状では、東京もリオデジャネイロ(野村敏京、大山志保)と同じ2人にとどまりそうだ。畑岡は濃厚だから、2番目の選手が誰になるかが注目の的。残り1枠をめぐる代表レースは今後、熾烈(しれつ)を極めそうだ。

開幕戦Vの比嘉「夢に終わらせない」

昨季賞金ランク4位で、開幕前の世界ランクは日本勢3番手だったダイキン覇者の比嘉は「チャンスがあるなら、全力で(五輪代表を)つかみ取りたい。夢に終わらせるのじゃなく、今年と来年の序盤戦で勝ちまくって、ものにしたい」と闘志満々。海外メジャー初戦のANAインスピレーションは予選落ちに終わったものの、賞金ランクではトップに立つ。

第2戦のヨコハマタイヤ・PRGRカップ(高知)では、17年賞金女王で世界ランクは日本勢2番手の鈴木愛(24)が優勝を飾った。同ランクは畑岡に次ぐ26位。スポンサーからも強く五輪出場を期待されているそうで、「年齢的にもいい年。ゴルフが(五輪競技として)これから続くかどうか分からないし、東京でメダルをとれたら」と話す。

ヨコハマタイヤ・PRGRカップ覇者の鈴木愛は「東京でメダルをとれたら」=共同

ヨコハマタイヤ・PRGRカップ覇者の鈴木愛は「東京でメダルをとれたら」=共同

第3戦のTポイント×ENEOS(大阪)は、07年女王の上田桃子(32)が優勝。最終日は右手中指痛でスタート前に棄権も考えながら、ハリやマッサージで痛みを抑えて奮闘、我慢の末に逆転で2年ぶりの勝利をもぎとった。今季の目標には、いまだに手にしていない国内メジャー勝利を挙げるが、五輪出場も視野に入れているだろう。

第4戦のアクサレディース(宮崎)は、畑岡と同じ1998年4月~99年3月生まれの「黄金世代」で、昨夏のプロテストに合格、下部ツアーで4勝した河本結(20)がツアー初優勝。同週の米ツアー、起亜クラシック(カリフォルニア州)では畑岡が初めて4日間大会を制しツアー3勝目をマーク、黄金世代パワーを見せつけた。

成田、五輪出場へ「年5勝しないと」

続く第5戦のヤマハ女子は、昨季3勝の成田が、女王のアン・ソンジュ(韓国)との4打差をひっくり返し、鮮やかな逆転優勝を果たした。前回リオ五輪の時から日本代表への意欲を口にし続けている成田は、シーズン開幕前の世界ランクは4番手だったが、上田らにかわされ6番手に後退していた。

「私よりランクが上の人が勝っている。五輪で金を狙うにはまず出場しないといけないし、それには逆算して年間5勝しないといけない」と語り、焦りも感じていたという。過去5回の出場で予選落ち3回のほか、40位、55位と難コースの葛城GCは大の苦手だった。強風の決勝ラウンドで69、67と8打伸ばし、2日間で1ボギーに抑えた逆転Vに「正直あり得ないことが起きた」と驚きを隠さない。

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