5Gとは 速さだけじゃない進化、IoT時代の基盤に
きょうのことば
▼5G 現行の「第4世代(4G)」の最大100倍の速さの次世代通信規格。毎秒10ギガ(ギガは10億)ビットの最高速度はアナログ方式だった1980年代の第1世代の100万倍。2時間の映画を3秒でダウンロードできる。米国と韓国の通信大手が先週、世界に先がけて商用サービスを始めた。ほかの国も相次いで導入する予定で、日本は今年から始める。

1Gから4Gへの進化は主に速さの向上だった。5Gは「多数同時接続」「超低遅延」という特徴が加わる。たとえば自宅で約100個の端末やセンサーを同時にネット接続できる。利用者が通信の遅れを意識することは格段に減る。
あらゆるモノがネットにつながる「IoT」時代の基盤となる。倉庫内の多数の物品の位置や中身の把握、災害時に大勢の避難者にウエアラブル端末を着けて健康状態を遠隔で確認するといった用途が見込まれる。安定したリアルタイムの通信が欠かせない自動運転やロボット、遠隔医療などの分野でも活用が期待されている。