国交省、会談記録を提出へ 道路「忖度」発言で野党に
下関北九州道路の整備で安倍晋三首相や麻生太郎副総理兼財務相の意向を「忖度(そんたく)した」と話した塚田一郎前国土交通副大臣の発言を巡り、野党は8日、2回目の合同ヒアリングを国会内で開いた。国交省は昨年12月に塚田氏と吉田博美自民党参院幹事長が会談し、道路の要望を受けた際の記録が存在すると明らかにした。内容を確認し速やかに提出すると説明した。
塚田氏は昨年12月20日、副大臣室で吉田氏と会談。同省道路局長と担当課長も同席していた。野党側は「メモがあるはずだ」と指摘してやりとりの公開を要請した。国交省が2019年度の直轄調査対象に下関北九州道路を選んだ根拠についても、データを示して説明するよう求めている。
国交省は4日の野党ヒアリングで、直轄調査を決めた理由を「自治体の調査結果や地域の要望を踏まえ、より技術的な調査が必要と判断した」と説明していた。
〔共同〕