/

曙ブレーキ再建案、決議を3カ月延期 策定に遅れ

経営再建中のブレーキ部品大手、曙ブレーキ工業は8日、再建計画案を決議する債権者会議を3カ月延期し、9月に開くと発表した。再建案の策定に時間がかかっているため、再建案を決議する予定だった6月11日の債権者会議では引き続き再建案を協議するとしている。支援企業の選定も進め、9月に改めて会議を開き、取引先の金融機関の承認を得たい考えだ。

曙ブレーキは8日、都内で第2回債権者会議を開いた。会議には、金融機関の関係者ら約180人が出席した。会社側は信元久隆会長兼社長ら役員が参加し、再建案を説明。再建案の策定が当初の予定よりも遅れていることを明らかにした。6月11日の債権者会議でも引き続き協議することで金融機関から全会一致で承認を得た。

再建案では、欧米を中心とした工場の生産を縮小するほか、世界で18カ所ある工場の一部を閉鎖することも含め、生産体制の合理化について検討している。

資本の増強策も検討している。すでに3月末に支援企業の1次入札を実施した。国内外の投資ファンドなど少なくとも4陣営が参加し、米投資ファンドのベインキャピタルなど3陣営が2次入札に駒を進めたとみられる。

2018年12月末時点で、曙ブレーキの自己資本比率は4.6%まで低下し、有利子負債は1089億円に膨らんでいる。増資によって自己資本比率を改善させ、財務基盤を安定させる。

曙ブレーキは09年以降、主要顧客の米ゼネラル・モーターズ(GM)からの受注の急減・急増に対応しきれず、米国の工場で労務費や輸送コストがそれぞれ増加し、収益を圧迫した。生産が混乱する中でGMの新型車の受注を逃した。主力の北米事業が不振に陥り、資金繰りが悪化した。

1月末には、私的整理の一種である事業再生ADR(裁判以外の紛争解決)制度の利用を申請した。2月の第1回債権者会議では、借入金の返済の一時停止について金融機関から全会一致で同意を得た。(浅山亮)

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

関連企業・業界

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン