2019年6月19日(水)

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3人制バスケ女子 矢野良子(上) 5人制から転向、リーグ創設 選手と運営者二足のわらじ

2019/4/9 17:37
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東京五輪で追加種目として実施される3人制バスケットボールで昨年9月、女子の新たな大会が産声を上げた。ウーマン、ウィン、ワールドの頭文字をとって名付けられた「3W(トリプルダブル)」。新リーグを創設したのが、5人制のWリーグや日本代表で活躍した矢野良子(40)だ。五輪を目指す3人制の選手でありながら大会の運営者という顔も持ち、多忙な日々を送る。

「強化の場がないなら、自分で作った方が早いなと。何かに期待するより自分で動きたい」と語る

Wリーグでの20シーズン、ジャパンエナジー(現JX-ENEOS)、富士通、トヨタ自動車に在籍した。正確なシュートで得点を重ねるオフェンス能力の高さで女子バスケ界をリードし、行く先々で優勝を経験してきた。そんな矢野が3人制に舞台を移したのは2017年。東京五輪で採用される可能性があることを風の便りで知ったことが契機になった。ベテランになって日本代表からも遠のいていた時期。ストリートバスケを源とする3人制には前から興味を持っていた。

3人制は5人制の半分のコートで試合時間も短く、ハイテンポで進む。似て非なるものではあるが、5人制で磨いた強みは生かせる。「現役最後の夢に向かって頑張りたかった」。"兼業"も考えたが、不退転の思いでトヨタを退団。直後に正式採用された3人制一本に絞った。

ところが男子に比べて女子の環境は未整備。1勝3敗で予選敗退した17年ワールドカップ(W杯)後は国内の試合が4日程度と強化の場が足りない。日本協会に現状を訴え、試合を増やすなど改善を求めても、すんなり実現しそうにない。

男子Bリーグ創設に尽力した川淵三郎・日本サッカー協会元会長の元にも向かった。「その環境をみんなが知らないなら、自分で発信していくべきでしょ」。痛いところを突かれ、甘え半分だったと気づき、腹は据わった。「何かに期待するより自分で動かないと。川淵さんとお話ししてそう思えた」「(試合が)ないなら、微々たるものでも自分で大会を作っちゃった方が早いなって」。ひしとした思いが「3W」を生んだ。

スポンサー集めに自らの足で企業を回った。13大会で構成される「3W」はチームの参加料もチケット収入もなく、各大会200万~300万円の運営費をなんとかひねり出している。大会は半分が過ぎたが、楽観は許さない。「なんとかお金を集めないと」。カネがないなら自らの足で稼ぐまで、強化の場がないなら自分で作るまで。待つだけで終わりにはしない。無から有を生み出す苦労と充実をかみしめつつ、選手との二足のわらじを貫く覚悟でいる。(敬称略)

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