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新継投策「オープナー」 日本ハムが挑む常識の壁

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2019/4/9 6:30
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6日のプロ野球、日本ハム―西武戦(東京ドーム)。両軍無得点の三回、1週間前に先発した金子弌大が2番手で登板すると場内がざわめいた。先発の加藤貴之は二回まで3奪三振の好投。直前までベンチ前でキャッチボールもしていたから、観客が驚くのも当然だ。

6日の西武戦でオープナーとして先発し、2回無失点と好投した日本ハム・加藤=共同

6日の西武戦でオープナーとして先発し、2回無失点と好投した日本ハム・加藤=共同

1軍登録枠が1人増えた今季、日本ハムが取り組んでいるのが「オープナー」と呼ばれる作戦だ。昨季から米大リーグで実践されるようになったオープナーとは立ち上がりの短い回を投げる投手を指す。初回にいきなりショートリリーフが出てくるイメージで、従来の先発投手は2番手として長い回を投げる。継投における新しい分業の形といえる。

考えられる利点はいくつかある。従来の先発が手探りで入っていた初回を救援型の投手が全力で投げれば無失点の可能性が高まる。加えて、2番手として登板する本来の先発は下位打線との対戦で立ち上がりを迎えられる。一般的に先発投手の被打率は打順が3巡目に入ると上がる傾向があるが、1巡目にオープナーが投げれば、本来の先発と上位打線の対戦も減らせる。信頼できる先発ローテーション投手を6人そろえるのは難しくても、短いイニングでよければ活用できる人材も増える。

6日の西武戦に2番手で登板し、森(奥)に3ランを浴びた日本ハム・金子=共同

6日の西武戦に2番手で登板し、森(奥)に3ランを浴びた日本ハム・金子=共同

2番手の難しさ語る先発投手

だが、現実がもくろみ通りに運ぶとは限らない。6日の金子はよもやの乱調。三回1死一塁から連続四球で満塁とすると3番の秋山翔吾に2点二塁打、さらに5番の森友哉に左越え3ランを浴びた。四回を無失点に抑え、2イニングでマウンドを降りた。

試合後の栗山英樹監督は「今日は加藤と金子で勝負すると決めていた。作戦上のことはいえない」と多くを語らなかったが、大勝した西武の辻発彦監督は笑って振り返る。「二回まで抑えられていた加藤を代えてくれるんだから、なんなんだろうな。うちは(相手投手が)左でも右でも変わる打線じゃないから(嫌らしさは)全然(ない)。(相手の作戦は)分からんなあ」

打たれた金子は2番手の難しさを口にした。「(三回からの登板は)予定通りだったし長い回を投げるつもりで行ったけど、先発と雰囲気が違い、うまく試合に入りきれなかった。気持ちも体ももっとコントロールをしないといけない」。その表情からはお膳立てをしてくれた加藤への申し訳なさのようなものも感じられた。

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