2019年4月20日(土)

日産、ゴーン元会長を取締役から解任 臨時株主総会

ゴーン退場
自動車・機械
2019/4/8 12:59 (2019/4/8 13:41更新)
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日産自動車は8日、都内で臨時株主総会を開き、3件の議案がすべて承認された。刑事事件で捜査が進むカルロス・ゴーン容疑者、グレッグ・ケリー被告がいずれも取締役から解任され、仏ルノーのジャンドミニク・スナール会長が新たに加わることになる。ゴーン容疑者は既に会長などの役職を解かれており、日産での全役職から退くことになる。

午前10時に始まった株主総会は午後0時57分に終了。日産によると4119人の株主が出席し、22人が質問に立った。

西川広人社長兼最高経営責任者(CEO)は総会の冒頭で一連の経緯を説明し、「株主には大変なご心配とご迷惑をおかけした」と陳謝。その上で「成長軌道にいち早く戻すことの責任がある。この責務に全力をつくしていきたい」と述べ、続投に意欲を示した。

臨時株主総会の冒頭、株主らに陳謝する日産自動車の西川社長(8日午前、東京都内)=ユーチューブから

臨時株主総会の冒頭、株主らに陳謝する日産自動車の西川社長(8日午前、東京都内)=ユーチューブから

総会の議案は取締役の選任、解任のみで、西川社長ら経営陣の信任や企業統治改革に関わる議案は6月の定時株主総会で議論する。

日産では、2018年11月にゴーン容疑者とケリー被告が有価証券報告書の虚偽記載や経費の私的流用など重大な不正行為に関わったと認定し、会長や代表取締役といった役職を解いた。取締役についても同様の理由から解任が相当と判断した。

ゴーン元会長は日産が連合を組むルノー、三菱自動車でも相次ぎ役職から解かれ、影響力を失っている。ルノーでは1月にCEO職を辞任。4月3日には、ルノーが6月の株主総会で取締役からも辞任すると発表した。

三菱自も18年11月に会長と代表取締役の職を解き、6月の株主総会で取締役からも解任する。3社連合でも、4月からスナール会長を議長とする新たな意思決定の会議体が発足する。

日産の「ゴーン後」の体制づくりは既に始まっている。1月にスナール氏を日産の取締役に選任する方針を発表した際、西川社長は「ガバナンス改善について一緒に議論したい」と述べた。スナール氏には代表権と取締役会の副議長という役職を付与することも決めている。

スナール氏は総会で取締役に選任されたことを受け、「私は常にアライアンスの枠組みで最適な進化を求めていく」と語った。

法律や会計などの専門家らによる「ガバナンス改善特別委員会」は3月末、会長職の廃止や「指名委員会等設置会社」への移行を求める提言を公表した。実現には取締役の過半を独立した社外取締役にした上で、報酬・人事・監査を統括する委員会を立ち上げる必要がある。

西川社長は提言に対し「できる限り実現したい」としている。ルノー側も「日産が検討中のガバナンス(改革)を尊重する」(スナール会長)と明言しており、6月の定時株主総会では提言に沿った会社提案がなされる見通しだ。

今後の焦点は具体的な人選や制度の設計に移る。3月29日には社外取締役らで構成する暫定の諮問委員会を立ち上げて、取締役の候補者やその後の報酬案の検討を始めた。提言では取締役会の議長に独立した社外取締役をあてるように求めており、議長の人選が関心を集めそうだ。

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