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維新が再び圧倒、入れ替え批判退ける 大阪ダブル選

有権者が「大阪都構想」の背中を強く押した。7日投開票の大阪府知事と大阪市長のダブル選で、圧倒的な強さを見せつけた大阪維新の会。都構想への再挑戦を訴え、知事・市長が辞職して立場を入れ替えて立候補するという異例の手法だったが、批判をあっさりと乗り越えた。2015年のダブル選と同じ大差での敗北に反維新陣営は落胆した。

「府市一体、大勢の思い」

大阪府知事選と大阪市長選の当確を決め、記者会見する吉村氏(右)と松井氏(7日午後、大阪市中央区)

大阪市長選と大阪府知事選でそれぞれ初当選を決めた前知事の松井一郎氏(55、大阪維新の会代表)と、前市長の吉村洋文氏(43、維新政調会長)は7日夜、大阪市内の党本部にそろって姿を見せ、記者会見に臨んだ。

松井氏は前日までの険しい表情から一転。「府市一体で大阪の成長に取り組んできた結果に、大勢の皆さんの思いをいただいた」と安堵の表情を浮かべた。

「丁寧に進める」「丁寧に説明する」。大阪都構想を巡り、松井氏は強調。「(都構想の)中身を理解してもらえていない市民も多かった。反対の声があったのも事実」と認めた一方で「民意は大切にしてもらいたい」と対立する自民党、公明党などをけん制した。

「勝負カラー」という赤のネクタイを締めた吉村氏も「府市一体で改革を続けていきたいとの(有権者の)意思だと思う。都構想の再挑戦に踏み出したい」と看板政策の実現へ決意を表明。

「都構想には賛否両論あるが、ぶれずに掲げてきた」と選挙戦を振り返り、「地方自治の在り方を変える。大阪以外でも大都市を巡る議論が進むのではないか」と持論を展開した。

早々に当選を決めた2人だが「万歳」はなし。「僕らは勝負をかけた。(有権者から)評価を受けた重責に緊張感の方が強い」と松井氏。会見中も笑顔はほとんど見せず、終始硬い表情のままだった。

維新本部の1階には支援者が集結。午後8時すぎに両氏の当選が決まったとの一報を受けると、歓声が起こった。

維新の今井豊幹事長は「大阪の大きな民意が動いた」と表情をゆるめ、大阪都構想実現への意欲を示した。入れ替え選の是非については「大阪を改革してきた実績がある。戸惑いはあっただろうが理解してもらったのではないか」と述べた。

「準備不足」大敗に落胆

自民党などの推薦を受け大阪府知事選に立候補した元副知事の小西禎一氏(64)と、大阪市長選に立候補した元市議、柳本顕氏(45)は7日夜、大阪市内の合同選挙事務所に姿を見せた。「維新包囲網」として国政の与野党の枠を超えて勢力を結集しながら、大敗したショックがありあり。「急な選挙で準備不足だった」などと語った。

午後8時すぎ、維新の2候補がダブル選で当選を決めたことが伝わると、支援者から「ああ……」と深いため息が漏れ、事務所は静まりかえった。

まもなく両候補が現れ、小西氏は「私の力不足。皆さんにおわびしたい」と敗戦の弁。「有権者が都構想の中身を理解した上での結果かは疑問が残る」と悔しさをにじませた。

柳本氏も「期待に沿えない結果で申し訳ない」と陳謝。「(経済や教育施策など)様々な政策を訴えたが、準備不足だった」と話した。

自民は今回のダブル選を「維新政治を終わらせる戦い」と位置づけ、候補者擁立を主導。党本部の要職が連日応援に入るなど党を挙げて支援したが、自民支持層を固めることができなかった。

ある自民市議は「序盤は市長選は接戦との情勢が伝えられていた。ここまで維新が圧勝するとは……」とぼうぜんとした様子だった。

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