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「嗜好品」の家電メーカー 電動バイクは1000台

UPQ・中沢優子社長 前編(日経STARTUP X)

UPQ(アップ・キュー)は2015年創業の家電スタートアップ。正社員が中沢優子社長ただ一人であることや、創業直後に17種類24製品を売り出したことで脚光を浴びた。中沢社長はカシオ計算機在籍当時、ユーザーのニーズから乖離(かいり)した商品企画に疑問を持った経験から、「持って満足度が高く、楽しいと思える商品」の開発に主眼を置く。電動バイクは限定1000台が完売。動画配信サイト「Paravi(パラビ)」の日経オリジナル番組「日経STARTUP X」に出演した中沢社長は「自分が作る家電は嗜好品」と語る。

16年に1000台限定で発売した電動ミニバイク「UPQ BIKE」は折り畳み可能で約20キログラムと軽量だ。主婦や高齢者も含め需要は幅広く、完売後の現在も中古品サイトで人気という。今年1月には卓上で使える燻製機「レイクン・ドーム」を発表。初めてクラウドファンディングでの販売に取り組んだ。これまで最も売れたのはスマートフォンで、いずれの商品もデザインに凝っている。中沢社長は「UPQが作る家電は嗜好品で、使い勝手や見た目の満足度を重視して企画している」と話す。

中沢優子(なかざわ ゆうこ) 1984年生まれ。2007年中央大卒、カシオ計算機入社。携帯電話の商品企画などに携わったのち12年に退社。13年に東京・秋葉原でカフェをオープン。15年UPQを設立し社長に。

こうした商品コンセプトを据えた背景には、かつて在籍したカシオ計算機での経験がある。大好きな携帯電話を作りたくて入社したものの、機能が急速に進化して複雑化し「ユーザーが置き去りにされている」と痛感した。同社が携帯電話から撤退したのを機に退社し、やがてUPQを創業。"ひとり家電メーカー"として企画から生産管理、営業まで切り盛りするなかで、常に心がけているのが「ユーザーの目線に立ったモノづくり」だという。

(2019年3月6日収録)

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