2019年5月21日(火)

小学生の発想 製品に 大阪市港区の町工場

関西
2019/4/6 6:00
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大阪市の港区のものづくり企業が中心となって、地元の小学生のアイデアをもとに製品開発に乗り出した。第1弾として、遊べるシェルター、ボールを打つ器具を2019年度中にも製品化する。子供たちにものづくりの楽しさを味わってもらい、地域課題の解決にもつなげる。

小学生のアイデアをもとに地元の町工場が試作した遊べるシェルター

地元企業でつくる団体や港区役所、大阪商工会議所などでつくる港区産業推進協議会が主体。同区に人材育成のリバネス(東京・新宿)が大阪本社を開設した縁もあり、子供のアイデアを製品開発に結びつける独自の教育プログラムを作った。

まず、2018年11~12月にかけて、市立築港小学校の6年生37人(当時)と、ものづくり教室を計3回開催。日常生活を良くするアイデアを出し合い、具体化するための設計図作りなどを進めた。

「家庭の中で自分だけの場所がほしい」という声をもとに製品化するのは、遊べるシェルター「ひみつきち」。子供2~3人が入ることができる木製シェルターを試作した。押し入れに収納できるサイズで、今後強度などを実証する。

もう一つは運動器具「ハンドバット」だ。野球をする時に「バットより簡単に打つことができる器具があれば」という女子児童らの要望を踏まえた。平たい木の面を手に装着して、ボールを大きな手のひらで打つような器具だ。

ものづくり教室に参加したスポーツ機器開発のHANGの弓場直樹社長は「野球離れが進む中、女子児童など幅広い層に打ったり捕ったりする楽しさを味わってもらうきっかけになれば」と期待する。

今後、試作品の改善点に関する意見を小学生に聞き、早ければ19年度にも売り出す考え。港区産業推進協議会の高満洋徳副会長(成光精密社長)は「区内のほかの小学校とも順次組み、毎年製品作りに取り組みたい。地域の住民の困り事を製品化する仕組みも作りたい」と話す。

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