2019年7月19日(金)
時価総額(普通株式ベース)
  • 東証1部 5,860,943億円
  • 東証2部 70,166億円
  • ジャスダック 87,394億円
東証1部全銘柄の指標
連結前期基準予想
純資産倍率 1.13倍 --
株価収益率13.72倍13.29倍
株式益回り7.28%7.52%
配当利回り2.10% 2.11%
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「1+1=3」では遅すぎる(十字路)

2019/4/9 11:30
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もし「1人8000万円強ずつ拠出して100人集まってある会社を買えば、1人100億円をほぼゼロ金利で調達できます!」と勧誘されたらどう感じるだろうか。どんな詐欺かと、うさんくさく感じるのではないか。

しかし、これはある程度邦銀のリアルだ。業界平均のPBR(株価純資産倍率)は0.4倍程度。最も低い高知銀行は0.14倍だ。時価総額は85億円前後の一方、預金は1兆円弱だ。単純計算だが、1人8000万円で100億円の預金となる。

邦銀の調達環境は世界最高である。それでも株価は長年「超割安」と言われたまま上昇しない。なぜか。

低金利と激しい競争による低収益は言うまでもないが、安定株主の存在も大きい。銀行への株主提案は、ことごとく大株主に阻まれている。

しかし株式市場に評価されぬ経営でいいわけはない。まして顧客ニーズは大変革期だ。来店客は更に2割以上減るとの試算もある。米大手行では従業員の20~25%がIT(情報技術)人材とされ、日本でもモバイル決済などへのニーズが急増している。

どうすればいいのか。政府の未来投資会議は、独禁法の柔軟化などによる地銀の再編促進を提案した。しかしこれまでの邦銀は、統合するにしても各行の既存業務を尊重してきた。持ち株会社名は元の銀行名を数珠つなぎにするか、元の銀行名を思い出せないような平仮名にする。そうした悠長な統合で激変に耐えられるだろうか。

既存のルーティン業務をスリム化し、顧客ニーズにいかに対応していくかが勝負になる。「1プラス1を3に」とは統合時にシナジー発揮の意気込みを表すために使われるフレーズだが、既存の業務は「0.7」くらいに整理して「3」を作るくらいの思い切りが必要かもしれない。

(マネックス証券執行役員 大槻奈那)

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