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「演じることで罪滅ぼし」貫いたショーケン

「おれは演じることでしか、世間様に罪滅ぼしができない」。3月26日に亡くなった歌手で俳優の萩原健一さんは自叙伝「ショーケン」(講談社)にこう書いている。

グループサウンズが隆盛した60年代後半に「ザ・テンプターズ」のボーカルとしてデビューした。「神様お願い!」などヒットを連発し、「ザ・タイガース」の沢田研二らとともに一時代を築いた。その後、俳優に転身。テレビドラマの「太陽にほえろ!」「傷だらけの天使」や映画「影武者」といった代表作を残した。

大麻所持などの事件で世間を騒がせたこともありアウトローのイメージが強いが、演技の引き出しの多い俳優だった。ドラマ「前略おふくろ様」で心優しい板前の青年を演じたのが印象的だ。ショーケンの愛称で親しまれたのは、秘めたる純朴な一面が愛されたからだろう。高校時代、不良の仲間内でケンカの強い「ダイケン」、柄の悪い「チューケン」に続く3人目の「ケン」として「ショーケン」と呼ばれたのが由来だ。

消化管間質腫瘍を発病し、闘病は8年に及んだが、近年もドラマに出てカリスマ的な存在感を示していた。放送中のNHK大河ドラマ「いだてん」でも政治家、高橋是清役で出演する。「罪滅ぼし」の言葉を貫いた人生だった。

(近藤佳宜)

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