東急とJR東、伊豆でMaaS実験 相乗りなどで観光促進

2019/4/5 14:30
保存
共有
印刷
その他

東京急行電鉄JR東日本は5日、静岡・伊豆で次世代移動サービス「MaaS」の実証実験を報道陣向けに公開した。専用アプリで観光ルートの検索や予約、決済サービスを一括して提供し、地域内をスムーズに観光できるようにする。鉄道やバスの経路検索、相乗りタクシーの予約なども可能だ。伊豆は車での観光客が多い地域だが、鉄道や駅からの2次交通の利用者を増やす狙い。

専用アプリを使って相乗り車両を呼ぶことができる(5日、静岡県下田市)

両社が提供するスマートフォン(スマホ)アプリ「Izuko(イズコ)」を使う。4~11月の期間中に、前半と後半、それぞれ3カ月間実験する。アプリを通じて鉄道やバスのフリーパスを購入すれば、2日間有効で大人3700円から、伊豆急行線や伊豆東海バスなどが乗り放題になる。

地元のタクシー会社3社と組んで、乗り合いで大型タクシーに乗れる実証実験も始めた。下田市内の16カ所で乗降でき、人工知能(AI)が最適なルートを判断して、近くにいる人などとの相乗りを手配する。下田の観光スポットが多い旧市街地内を運行する。当面は無料で提供する。

アプリを通じてJR東日本レンタリースが提供するレンタカーの予約や、レンタサイクルの予約などもできる。観光施設のチケットも販売する。下田海中水族館(下田市)など6カ所の観光地の入場券をアプリで購入して、電子チケットを見せるだけで入場できるようにする。

伊豆にはバスが390系統走るなど公共交通機関はあるものの、本数が少ないことなどが影響し、観光客の利用はあまり多くない。観光地間の距離が離れていることもあり、静岡県によるアンケートでは、観光客の8割が自動車で訪れていると回答した。

東急電鉄とJR東日本が今回タッグを組んだ背景には、鉄道で伊豆を訪れる人や、2次交通を利用する人を増やす狙いがある。地元住民にも利用を呼びかける。

「イズコ」アプリのダウンロードは半年で2万件を目指す。東急電鉄の事業開発室課長の森田創氏は、「デジタルフリーパスはかなりお得な料金に設定している。多くの方に使ってもらい、複数の観光地に行ってほしい」と語った。

保存
共有
印刷
その他

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]