半導体失速、サムスン直撃 1~3月営業益60%減 - 日本経済新聞
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半導体失速、サムスン直撃 1~3月営業益60%減

【ソウル=山田健一】韓国サムスン電子が5日発表した2019年1~3月期連結決算の速報値は、営業利益が6兆2千億ウォン(約6100億円)と前年同期比60%減少した。同社の四半期ベースの営業利益が前年同期を下回るのは2四半期連続。6割の減益幅は14年7~9月以来、約4年半ぶりだ。稼ぎ頭でサーバーなどのデータを一時保存するDRAMが失速した。

売上高は14%減の52兆ウォンだった。19年1~3月期の純利益や事業部門別収益は4月下旬に発表予定の確報値で公表する。

韓国のアナリストの間では、DRAMを中心とする半導体部門の営業利益が4兆ウォン前後と前年同期を6割超下回ったとの見方が多い。アナリストの予想通りだとすると、同部門の損益は16年7~9月以来、2年半ぶりの低水準になる。

サムスンは半導体市況について1月の時点では「19年後半から回復する」としていたが、3月の株主総会で「取引先の在庫が減れば良くなる」とトーンダウン。回復には時間がかかるとの見方が広がっている。

テレビ向けの大型液晶パネルとスマートフォン(スマホ)向けの有機ELパネルで構成するディスプレー部門も苦戦したもよう。液晶が赤字になったほか、有機ELも工場稼働率の低下で損益が悪化したとの分析がある。

自社製スマホを中心とするIT&モバイル部門の利益も前年同期に届かなかったようだ。サムスンは5日、韓国で次世代高速通信規格「5G」に対応したスマホを事実上発売した。画面が折り畳める新型スマホは、同国ではすべて5G対応にした上で5月に発売する予定。主力事業が軒並み苦しむなか、5Gをテコに巻き返しを目指す。

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