2019年4月21日(日)

米ボーイング、システム誤作動認める 墜落事故原因

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2019/4/5 5:29 (2019/4/5 10:30更新)
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【ニューヨーク=中山修志】米ボーイングは4日、新型機「737MAX」の2度の墜落事故の原因が「いずれも制御システムの誤作動だった」と認める声明を出した。エチオピアの運輸当局は同日、事故機のパイロットの操縦に問題が無かったなどとする暫定報告書をまとめた。誤作動したシステムを停止できなかったことが墜落につながった可能性が高まった。

2度の墜落事故の原因を「制御システムの誤作動」と認めたボーイングのミューレンバーグCEO(同社の公式サイト)

2度の墜落事故の原因を「制御システムの誤作動」と認めたボーイングのミューレンバーグCEO(同社の公式サイト)

ボーイングのデニス・ミューレンバーグ最高経営責任者(CEO)は声明で「2件の墜落事故の原因が制御システムの誤作動であったことは明らかだ」と明言した。その上で「リスクを排除することは我々の責任であり、その方法は分かっている」と述べた。

声明はエチオピア当局による暫定報告書を受けたもの。エチオピアのモゲス運輸相は記者会見で「パイロットはボーイングが定めた手順に沿って適切に操縦したが、機体を制御できなかった」と指摘した。機首を下げようとするシステムの誤作動を止められなかった可能性を示唆した。同相は事故原因への直接の言及を避ける一方、「ボーイングと米航空当局には、運航再開の前に制御システムを再検証するよう勧告する」と述べた。

米メディアによると、事故機の墜落前に、機体の失速を防止するための「MCAS」と呼ぶ自動制御システムが作動したことが確認されている。このシステムは昨年10月に発生したインドネシアの最初の墜落事故でも原因となった可能性が指摘された。

ボーイングはエチオピア当局の暫定報告に先立ち、3月27日に制御システムのソフト修正とパイロットの訓練プログラムの見直しを公表した。システムによる機体制御よりパイロットの手動操縦を常に優先するなどの変更を加える。数週間以内に米連邦航空局(FAA)に修正ソフトの承認を申請する方針だ。

FAAは4日の声明で「事故調査は続いており、全容の解明が進んだ段階で適切な対策を講じる」とした。737MAXの認証手続きを巡って米司法省や運輸省が調査に入るなど、FAAにも厳しい視線が向けられている。FAAは米運輸安全委員会(NTSB)や米航空宇宙局(NASA)のメンバーを加えた合同評価チームで制御システムの検証に当たる方針だ。

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