伊銀大手、独コメルツ銀の買収検討
ドイツ銀との交渉破談なら 英紙報道

2019/4/4 22:30
保存
共有
印刷
その他

【ベルリン=石川潤】イタリアの銀行大手、ウニクレディトが独大手のコメルツ銀行の買収を検討していることが4日、分かった。コメルツ銀は現在、ドイツ銀行と統合交渉を進めているが、労働組合や一部株主の反対などで先行きの不透明感が強まっている。仮に交渉が決裂した場合、ウニクレディトが新たに買収に乗り出すもようだ。英紙フィナンシャル・タイムズが報じた。

コメルツ銀行が欧州の銀行再編の焦点に=ロイター

ウニクレディトはコメルツ銀を買収し、傘下の独ヒポ・フェラインス銀行と統合させる計画とみられる。カギになるのが、コメルツ銀の株式の15%を持つドイツ政府の動きだ。国内の金融部門の強化を掲げる独政府はドイツ銀とコメルツ銀の統合を後押しする立場だが、仮に統合が白紙に戻れば、ウニクレディトによる買収に強く反対しないとの見方もある。

ドイツ銀とコメルツ銀は統合に向けた交渉に入っており、このまま本格的な統合準備に入るのか、断念するのかを近く判断する見通しだ。数万人規模の人員削減につながるとみられ、労組が反対するほか、相乗効果が見込みにくいとして株主などにも慎重論がある。

ウニクレディトにとってコメルツ銀が傘下に入れば、独国内での中堅・中小企業との取引を一気に拡大できる。ドイツ銀にとっては独国内で厳しい競争を強いられることになり、経営再建が遠のきかねない。

保存
共有
印刷
その他

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]