共通テスト記述問題、1万人程度が採点
大学入試センターは2020年度の大学入学共通テストでは、国語と数学の記述式問題の採点のため、1万人程度の採点者を確保するとの見通しを示している。試験実施から約20日間で採点を終える必要があり、委託業者と連携し、事前研修を充実させるという。
2回目の試行調査では委託先のベネッセコーポレーションが大学院生ら約2千人の採点者を確保した。本番は50万人程度の受験生の解答を採点するため、採点者の規模は大きく膨らむ。
本番の試験前にはイメージ問題を使って採点者の事前研修を行う。問題が確定した後、試験実施前に同センターと採点責任者が採点基準について協議。試験後に実際の答案を見て採点基準を確定し、採点に取りかかる。
同センターは今後、本番の委託業者を入札で選ぶ。試行調査での委託費は約2億6千万円。
共通テストの受験料は未定。同センターは実施のための経費と受験生の負担を踏まえて今後検討するとしている。