2019年5月21日(火)

タイ国鉄、国内3空港結ぶ鉄道建設発注でCPと最終交渉
中国企業が建設参加へ

東南アジア
2019/4/4 21:45
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【バンコク=村松洋兵】タイ国鉄は4日、首都バンコクと国内の3空港を結ぶ高速鉄道の建設計画について、大手財閥チャロン・ポカパン(CP)グループへの発注交渉が最終段階に入ったと明らかにした。同計画は総事業費2200億バーツ(約7700億円)の見込み。入札は既に終えCPが優先交渉権を得て、条件面での詳細な交渉を進めていた。

巨大な姿を現したバンスー・グランド・ステーション(10月)=小高顕撮影

巨大な姿を現したバンスー・グランド・ステーション(10月)=小高顕撮影

CPの企業連合には中国国有企業の中国鉄建が加わっている。落札が決まれば、中国企業が建設を担う見通しだ。

建設する鉄道は、バンコクから東に向かいスワンナプーム、ドンムアン、ウタバオの3空港間(全長220キロメートル)を1時間でつなぐ。沿線にはタイ政府が次世代産業の育成を目指す経済特区「東部経済回廊(EEC)」がある。都心と主要空港、工業地帯をつなぎ経済発展につなげる構想だ。

CPは、2018年11月に実施された入札で優先交渉権を得た。だがその後、資金面の問題などからタイ国鉄と最終合意ができていなかった。タイ国鉄の幹部は4日、「CPが金融機関との取引をまとめ、大きな障害はなくなった」と話した。今後、細部を詰め、4月末までにタイ政府の正式承認を得たい考えだ。

同計画は、日中の第三国協力の目玉案件として期待され、CP陣営に伊藤忠商事日立製作所が加わるとの見方もあった。しかし、採算性が見通せず、日本企業は事業主体への参加を見送った経緯がある。

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