画像解析AIのRidge-i、荏原・リコーと提携
画像解析の人工知能(AI)を開発するRidge-i(リッジアイ、東京・千代田)は4日、INCJや荏原、リコーなどから7億5000万円を調達したと発表した。荏原とリコーとはそれぞれと業務提携し、画像解析技術を活用した共同開発にも乗り出す。
リッジアイはカメラで撮影した画像と深層学習技術を掛け合わせたシステムを開発している。製品の外観検査システムや衛星画像から海面に流出したオイルを検出するシステムなどを手がけてきた。企業の人手不足や生産性向上の流れが加速するとみて、新サービス開発を急ぐ。
既に荏原のグループ会社である荏原環境プラントとはごみ処理施設を自動で稼働させるためのAIを開発済み。今回株主となった荏原との間では、鋳造品の外観検査など荏原社内の生産性向上につながる技術を開発するほか、荏原の製品にAIを搭載することなどを検討する。リコーとは外観検査をもっと簡易的に導入できるシステムを開発する意向という。
(若杉朋子)