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共通テスト2回目試行 数学記述の正答率、なお低く

2020年度に始まる大学入学共通テストで、大学入試センターは4日、18年に行った2回目の試行調査の詳しい結果を公表した。同テストの目玉として国語、数学に導入する記述式問題の結果が初めて判明。数学は正答率が低く、国語では自己採点と実際の結果の一致率が7割にとどまった。本番まであと2年弱だが、依然課題が残っていることが分かった。

大学入学共通テストに向けて実施された試行調査(2018年11月、東京都杉並区の明治大和泉キャンパス)=共同

試行調査は17年に1回目を行い、18年11月に2回目を実施。高校3年生ら約6万8千人が参加した。今回で最後となる。

数学では数学1・Aで数式や短文を書く記述式問題を3問出した。1回目調査より文章で書く量を減らし、正答率は上がったが、それでも3.4~10.9%と低迷。無解答率は17.3~62.0%でなお高く、一部の問題では悪化した。

数学はマークシート部分の正答率も34.5%にとどまり、5割程度とする目標を下回る。同センターは「記述式自体の難易度が高いのではなく、解く時間が足りなかった。マーク式と合わせた全体の問題の分量と試験時間のバランスに課題が残った」と説明する。

対策として、思考力を問うために提示する文章や資料の量を減らす考えを示した。読解に時間がかかるためだ。

国語の記述式は3問で、正答率は15.1~75.7%。各問で2~7割程度を目標にしており「ほぼ想定通りの結果になった」(同センター)。書かなくてよい要素をあらかじめ示すといった工夫で、答えやすくなったとみている。

ただ、マークシートと違い自己採点と実際の結果が一致しにくいという問題は残った。国語での一致率は66.0~70.7%。同センターは盛り込むべき内容や正答例を試験後に示し、各自に採点してもらったが、どの程度が許容範囲か迷った生徒らが多かったようだ。

記述式問題の場合、「自分の文章を正答の条件と比べて自己採点すること自体が国語の判断力を要する」(同センター)という面があり、「自己採点と実際の結果を完全に一致させるのは難しいかもしれない」(同)とする。

受験生にとって自己採点の結果は志望校選びに影響する。同センターは19年度に各高校に採点の考え方や採点例を周知するなどして、自己採点の精度を高めていく考えだ。

大規模な試験の採点では採点者によるブレが出ることもある。今回も一部を抜き取って検証した結果、採点を変えた例があった。同センターは19年度に高校の協力を得て記述式問題の解答を集め、分析して採点の精度も高める方針。

さらに、20年度はまず国語の採点体制を整えることに注力。数学の記述式は3問とも解答を文章ではなく、数式で書く問題のみとすることを検討している。

正答率は物理(38.9%)、生物(32.6%)も低く、分量と時間のバランスなどが課題。同センターは見直しを急ぎ、20年度初めには問題作成の方針と具体的な試験実施方法を公表する計画だ。

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