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アイカーン氏、リフト株をIPO前に売却

【ニューヨーク=宮本岳則】米配車大手リフトの大株主だった著名投資家カール・アイカーン氏が、同社の新規株式公開(IPO)前に保有株を売却したことが3日、明らかになった。米紙ウォール・ストリート・ジャーナルが報じた。買い手は著名投資家のジョージ・ソロス氏だったという。3月末に上場したばかりのリフト株は、早くも公開価格を下回るなど試練を迎えている。

アイカーン氏は物言う株主の草分け=ロイター

ウォール紙によると、アイカーン氏はリフト株の2.7%を保有していた。公開価格を基に保有株の価値を計算すると約5億5000万ドル(約600億円強)になる。アイカーン氏の運用会社元幹部で、3月までリフトの取締役を務めたジョナサン・クリストドロ氏がアイカーン氏とソロス氏という大物投資家の橋渡し役になり、IPO前の譲渡が実現したという。

「物言う株主(アクティビスト)」としても知られるアイカーン氏は、リフトが創業者2人に通常の20倍の議決権を持つ種類株を発行することに不満だったという。経営者の支配権維持を狙った種類株はハイテク企業を中心に発行が増えている。リフトの種類株を巡っては少数株主の声が届きにくくなるとして、年金基金などからも批判の声が上がっていた。

リフト株は軟調だ。リフトは上場初日に公開価格を2割上回る初値をつけたが、2日目からは公開価格(72ドル)を下回って推移している。3日終値も初値から約2割低い水準だ。米ウーバーテクノロジーズとの競争激化に加え、黒字化の道筋がはっきりせず、投資家から敬遠されている。15年からリフト株を保有し、内部事情をよく知るアイカーン氏が利益確定に動いたことで、リフトの成長性に懐疑的な見方が強まる可能性がある。

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