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海外G1連敗、エースが止めた 関心呼ぶ次の一手

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2019/4/6 6:30
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日本競馬界のエースが海外G1連敗を止めた。3月30日、アラブ首長国連邦・ドバイのメイダン競馬場で行われた、ドバイ国際競走。5つ行われるG1の1つ、ドバイ・ターフ(芝1800メートル)で、昨年のJRA(日本中央競馬会)年度代表馬アーモンドアイ(牝4、美浦・国枝栄厩舎)が優勝。昨年から続いている自身のG1連勝記録を5に伸ばして、海外デビューを飾るとともに、日本馬に1年11カ月ぶりの海外G1勝利をもたらした。

ドバイ・ターフで優勝したアーモンドアイ(右)=ロイター

ドバイ・ターフで優勝したアーモンドアイ(右)=ロイター

今回のドバイ国際競走では、日本馬10頭が6競走に分かれてエントリー。メインカードのドバイ・ワールドカップ(G1・ダート2000メートル)に出走予定だったケイティブレイブ(牡6、栗東・杉山晴紀厩舎)は腹痛で当日に出走を取り消したが、残る9頭中7頭は国内G1の勝ち馬。ここで勝てなければ、しばらく海外G1を勝つのは厳しいと思われたほどの強力な布陣だった。

絶対女王・アーモンドアイの優勝で何とか面目を保った。ただドバイ国際競走全体をみると、サラブレッド8競走(他に純血アラブ種1競走がある)の総額が3400万ドル(約37億7400万円)の超高額賞金とは裏腹な「辺境感」があり、日本馬が海外で何を目指すべきかを考えさせられる。

アーモンドアイ、評判通りの力

今回、出走した日本馬9頭の行き先は、ドバイ・ターフとドバイ・シーマクラシック(DSC=芝2410メートル)が各3頭。ドバイ・ターフはアーモンドアイに加えて、ヴィブロス(牝6、栗東・友道康夫厩舎)とディアドラ(牝5、同・橋田満厩舎)の3頭とも牝馬という編成だった。DSCは2017年の日本ダービーと昨秋の天皇賞を制したレイデオロ(牡5、美浦・藤沢和雄厩舎)、17年ジャパンカップ優勝のシュヴァルグラン(牡7、栗東・友道康夫厩舎)、昨年の大阪杯勝ち馬スワーヴリチャード(牡5、同・庄野靖志厩舎)という中長距離路線の主役級3頭だった。

ドバイ・ターフは出走13頭中、アーモンドアイがレーティング(RT)124で断然のトップ。DSCも8頭中、日本馬がRT上位3頭を占めており、国内競馬界がいかに力を入れていたかがわかる。

結局、ドバイ・ターフはアーモンドアイが初の海外でも前評判通りの力を見せつけた。好スタートを切り、中位集団につけると、クリストフ・ルメール騎手(39)は徐々に馬を外寄りに誘導。いつでも外に出せる態勢で仕掛けどころを待った。手応えも終始楽で、直線入り口で軽く促されると瞬時に反応。残り250メートル前後で一気に先頭に立った。

ただ、この後は国内とやや勝手が違った。後方待機のヴィブロスと英国馬ロードグリッターズ(6歳去勢馬)に追い上げられ、ゴール前でルメールがムチを2発入れた。最後はヴィブロスに1馬身4分の1差。危ない場面とはいえなかったが、昨年の国内5戦はゴール前、惰性で後続馬を引き離した。約4カ月ぶりの実戦。未知の環境で勝っただけで十分といえば十分だが、もう少し鮮やかな勝ち方を期待した部分はある。

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