2019年6月16日(日)

トヨタ・GM・フォード 自動運転の基準作りで連携

自動車・機械
北米
2019/4/4 3:01
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【ニューヨーク=中山修志】トヨタ自動車と米ゼネラル・モーターズ(GM)、フォード・モーターの3社は3日、自動運転車の安全基準づくりで連携すると発表した。各社が独自に進めている安全測定試験の標準化やデータ収集などで協力し、業界統一基準の確立をめざす。政府機関などにも働きかけ、完全自動運転の実用化に向けたインフラや関連法制の整備を促す。

フォードの自動運転の試験車両(米ペンシルベニア州)=AP

フォードの自動運転の試験車両(米ペンシルベニア州)=AP

3社は自動車規格の業界団体、米自動車技術者協会(SAE)と共同で「自動運転車安全コンソーシアム」(AVSC)を組織する。走行データの共有や車両の相互活用、安全試験の指針づくりなどに共同で取り組む。国際的な団体や自動運転車を開発する他の企業にも連携を呼びかける。

米国などでは公道を使った自動運転車の走行試験が進んでいる。ただ、前提となるデータや安全性の基準は統一されていない。トヨタなどの3社は自動運転車の実用化をにらみ、いち早く環境整備に動く。

SAEは自動運転技術を5段階に区分しており、人が運転に関与しない「レベル4」以上の自動運転車は2021年ごろに実用化される見通しだ。フォードは21年に商用車で自動運転車の量産を開始する計画。トヨタは20年代前半に特定条件で人の関与が不要な「レベル4」の自動運転車を実用化する方針だ。導入に当たっては安全基準に加え、交通インフラや法規の整備も必要になる。

米国は自動運転技術やモビリティー関連のサービス開発が盛んな一方、標準規格を巡ってメーカー間やIT(情報技術)企業との利害もあり基準づくりの取り組みが遅れていた。IT大手がモビリティー分野への参入を強めるなか、自動車大手が連携することでメーカー主導の基準づくりを進める狙いもある。米市場で5割近いシェアをもつ3社が組むことで発言力が強まり、欧州や日本の制度設計にも影響を与えそうだ。

欧州連合(EU)では欧州委員会が加盟各国や自動車メーカーに呼びかけ、安全確保や事故の責任などの統一基準を準備している。日本では内閣府の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)が中心となって基準づくりが進んでいる。

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