2019年6月17日(月)

東和不動産、富士スピードウェイにハイアットホテル

自動車・機械
住建・不動産
中部
2019/4/4 0:00
保存
共有
印刷
その他

トヨタ自動車グループの東和不動産は3日、「富士スピードウェイ」(静岡県小山町)の敷地内に米高級ホテル大手のハイアットのホテルを2022年度に開くと発表した。東和不の初のホテル開発案件になる。隣接地に建設中の博物館と連携して国内外から観光客を富士スピードウェイに招き、グループ全体のモータースポーツ事業の活性化につなげる考えだ。

富士スピードウェイ内に建設するホテルの完成イメージ図

東和不はハイアットの高級ブランド「アンバウンドコレクションby Hyatt」を建設する。ホテル名は未定。ホテルの敷地面積は約4万平方メートル。客室は全て45平方メートル以上の広さで、約120室を想定する。分割できる500平方メートルの宴会場や200平方メートルの会議室も用意する。

東和不は富士スポーツウェイの隣接地でモータースポーツをテーマにした複合施設「モータースポーツビレッジ(仮称)」を21年度に開く計画も持つ。スポーツカー専用の車庫を設け、自動車メーカーの歴代スポーツカーの展示を想定。ホテル宿泊者は生のモーターレースに加えて、富士スピードウェイの歴史も学ぶことができる。

東和不が初のホテル建設に乗り出す背景には、トヨタグループ全体としてモータースポーツを盛り上げる狙いがある。トヨタは17年に世界ラリー選手権(WRC)に再参戦。02年に生産を中止していた、スポーツ車の「スープラ」も19年に17年ぶりに復活させる。

富士スピードウェイの課題はサーキット周辺の施設が少ないことだ。同じく国際サーキットの鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)にはホテルに加えて遊園地や家族向けキャンプ場、ボウリング場が整備されている。

鈴鹿サーキットは「モーターレースの来場者数は横ばいだが、遊園地などを訪れる家族連れなどが徐々に増えている」と話す。モータースポーツ市場が苦戦するなかで、同サーキットの来場者数は18年に約210万人と13年比で7%増えている。

スポーツ庁はスポーツツーリズム市場を21年度に3800億円と、17年度比で4割大きくしようとしている。21年には、隣接する新東名高速道路のインターチェンジが開業する予定も控える。ホテル建設で富士スピードウェイの訪問者が増えて、さらなる観光施設の建設など正のスパイラルにつながるか注目だ。

保存
共有
印刷
その他

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報