韓国タンカー「瀬取り」関与か 石油製品4千トン、北朝鮮に

2019/4/3 18:51
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【ソウル=恩地洋介】海上で積み荷を移し替える「瀬取り」で北朝鮮船に石油製品を提供した疑いがあるとして、韓国当局が韓国籍タンカーを摘発し捜査を進めていることが3日、分かった。2017年9月に東シナ海の公海上で4300トンの石油精製品を北朝鮮の船に積み替え、国連安全保障理事会の制裁決議に違反した疑いが持たれている。タンカーは釜山港に係留されている。

北朝鮮との違法な洋上取引が疑われている韓国籍の船舶=AP

制裁決議違反の疑いで韓国籍船の出港が禁じられるのは初めてという。聯合ニュースによると、捜査の発端は米国の通報だった。国連安保理が北朝鮮への石油輸出を厳しく制限する中、北朝鮮は瀬取りによる密輸を増やしている。米国は日本とともに海上の監視を徹底、北朝鮮への融和姿勢が目立つ韓国にも協調を求めている。

韓国海洋警察は1月30日に、韓国船籍「Pパイオニア号」の船長とその管理会社を船舶入出港法違反などの疑いで送検した。17年9月に北朝鮮の船舶2隻に対し、海上で石油製品を提供したとされる。

韓国外務省によると韓国の港には現在、他国船籍を含む計4隻の船舶が瀬取りなどの疑いで留め置かれている。これらの扱いについて、同省当局者は3日「米国や国連の北朝鮮制裁委員会と緊密に協議している」と述べた。

捜査当局から資料を取り寄せた韓国国会議員によると、18年にも韓国籍の船舶が瀬取りの疑いで捜査を受けたが、証拠不十分で係留措置は解除された。この船は18年5月から8月にかけて台湾の北300キロの東シナ海上に停泊したことが複数回確認された。17年以降、27回に渡り計16万トンの石油製品を運んだとみられる。

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