皮膚老化のメカニズム解明、細胞が「場所取り競争」

2019/4/4 2:00
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皮膚の老化は表皮にある幹細胞のグループ同士による「場所取り競争」のような過程を通じて進むことを、東京医科歯科大学の西村栄美教授らの研究グループがマウスでの実験で突き止めた。特定のコラーゲンを作りにくくなった幹細胞のグループは、競争に敗れて排除されていた。この過程を薬剤などで制御することで、皮膚の老化抑制や再生促進につながる可能性があるとしている。

成果は4日付の英科学誌ネイチャー(電子版)に掲載される。

表皮では、自己複製を繰り返す幹細胞が基底部で分裂した後、分化しながら皮膚表面に向かって移動して角層という保護層を形成している。紫外線などのストレスによって17型という特定のコラーゲンを作りにくくなった幹細胞は分裂のパターンが変わり、周囲の幹細胞と比べて定着しにくくなり、皮膚表面から排除された。こうして表皮が薄くなり付近の色素細胞も消失するなど老化が進むという。

皮膚の細胞に17型コラーゲンの生産を誘導する化合物を加えると、老化抑制や再生促進の効果があったという。

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