2019年5月21日(火)

インテル、データセンター半導体の新製品発表 調整後にらむ

ネット・IT
エレクトロニクス
北米
2019/4/3 15:11
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【シリコンバレー=佐藤浩実】米インテルは2日、CPU(中央演算処理装置)や人工知能(AI)計算用などデータセンターのサーバーで使う半導体の新製品群を発表した。同分野の需要は足元では「調整局面」と指摘されるが、世の中で扱うデータ量は増え続けており長期での成長余地は大きい。半導体大手のエヌビディアやAMDもデータセンター分野に投資を振り向けるなど、調整の先をにらんだ動きが広がっている。

インテルはデータセンター向けの半導体製品群を発表(2日、サンフランシスコ)

「今日はデータセンターに関わる新製品を7つも紹介する」。米サンフランシスコで2日に開いた発表会で、インテルのナビン・シャノイ副社長は胸を張った。

9割超のシェアを握るCPUの製品群にセキュリティーを強化したり、計算速度を高めたりしたチップなどを追加。AIの計算処理に向く「FPGA」と呼ぶ種類の半導体では、回路線幅が10ナノ(ナノは10億分の1)メートルの製品のサンプル供給を2019年後半に始めると表明した。会場には顧客であるグーグルやマイクロソフトのクラウド事業の幹部らも姿を見せた。

プロセッサーが主力のインテルからメモリーに強い韓国サムスン電子まで、データセンターは様々な半導体の需要が生まれる場所だ。ただ景気減速の懸念などを理由に、18年末ごろから投資のペースが鈍ってきたとの指摘が広がっている。インテルも19年はデータセンター関連の売り上げの成長率が「1ケタ半ば」にとどまると予想。前年比で20%伸びた18年のような勢いはない。

もっとも、インテルでデータセンター製品を統括するリサ・スペルマン氏は「多少のアップダウンはあってもコンピューティング(計算)の能力に対する需要は落ちていない」と語る。インテルはデータセンター関連の半導体製品の市場規模が22年に2000億ドル(約22兆円)になると予想する。半導体メーカーにとってはなお開拓余地の大きい分野だ。

一方、インテルと競合するAMDのリサ・スー最高経営責任者(CEO)は1月、19年半ばに回路線幅7ナノメートルのデータセンター向けCPUを出荷すると表明した。現状のシェアは数%にとどまるものの、先端品を先んじて出すことでインテルの牙城を突き崩す計画だ。

画像処理半導体(GPU)に強いエヌビディアも3月、イスラエルのネットワーク用半導体メーカーを69億ドルで買収すると発表。データセンター分野への傾倒を強める。半導体各社は停滞を抜けた先で戦うための準備を急いでいる。

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