新潟市でウイスキー製造、合同会社を設立
印鑑販売の大谷(新潟市)はウイスキー製造を手掛ける合同会社、新潟小規模蒸溜所(同)を設立した。本社工場の倉庫の一部を改装し、蒸留所を建設する。同社には今後、新潟県内の複数の企業や個人が出資する予定で、ワインやビールのメーカーとも連携する。2020年4月の製造開始を目指し、県の特色を生かしたウイスキーづくりを進める。
18年に野村証券新潟支店などが主催した「新潟イノベーションプログラム」で、大谷など3社が提案したウイスキー製造の事業案を具体化する。大谷の大谷尚子社長が代表になり、3月に新潟小規模蒸溜所を設立。今後は県内小売業など複数の企業や個人が出資する見通しだ。
19年秋にも建物の改装を始め、新潟亀田蒸溜所を建設する。投資額は1億円で、年間製造能力は3万リットル。ウイスキーの本場、スコットランドのフォーサイス社製の蒸留機を導入し、シングルモルトウイスキーを製造する。
現在は県内のワインやビールのメーカーとウイスキー熟成用樽(たる)の相互利用について協議している。ワイン樽でウイスキーを熟成し、独特の風味をつくり出す計画。海沿いや山間地など県内各地に熟成用倉庫を設け、様々な風味のウイスキーをつくる方針だ。
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