2019年6月16日(日)

「無印」、日本で初のホテル開業へ 訪日外国人やビジネス客取り込む

小売り・外食
2019/4/2 17:19
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良品計画は4日、東京・銀座にホテルを開業する。同社が運営する生活雑貨店「無印良品」に併設したホテルで、実際に販売するカップなどを備品を使ったことが特徴。同社として日本では初めてのホテルの開業となる。宿泊しやすい価格設定にして訪日外国人やビジネス客などにブランドを発信する。

2日、報道陣に公開したホテル「MUJI HOTEL GINZA(ムジホテルギンザ)」は旗艦店の「無印良品 ギンザ」に併設する。地下1階から地上10階までの商業施設のうち6~10階をホテルとして活用する。客室数は79室でセミダブルやツインなど9種類を用意した。宿泊料金は1万4900~5万5900円と利用しやすい価格設定にした。

ホテルの共用部には昔の路面電車の敷石や古い船の鉄板を使用。客室では「無印」の電化製品ややカップなどの備品を導入した。良品計画の松崎暁社長は「ベッドを買う場合、店舗では10分も横になれないがホテルなら一晩じっくり体験できる」と強調する。宿泊客が商品を体験することで購入を促せると見る。

ホテルは2018年に開業した中国の深圳市と北京市に続き3カ所目となる。

1980年代、西友のプライベートブランド(PB)として始まった「無印」だが、ホテルの開業は創業当時からの長年の構想だった。当時に比べてホテルでの宿泊が特別な体験ではなくなってきたことから、日本でも開業できると判断した。松崎社長は「海外旅行も低価格化し日常的になっている。日常の延長のようにくつろげるホテルにしたい」と意気込む。

ホテルの下にある店舗では青果の販売や弁当の宅配サービスなども充実。ホテルの宿泊客に加え、近隣のビジネス客が「スーパー」のように日常生活に欠かせない施設として利用してもらう。無印は衣料品と雑貨が大半を占めており、ホテルと食品を新たな収益源に育てる。施設全体で年間230万人の来店を目指す。

アパレルや雑貨を主体にした企業では、アパレル大手のストライプインターナショナル(岡山市)が18年2月、東京・渋谷に宿泊料金が3万6千~25万円の高価格帯のホテルを開業。同じ施設で衣料品や飲食も手掛け海外事業の拡大にもつなげる狙い。宿泊や食も含めてブランド認知度を高める企業の取り組みが相次いでいる。

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