2019年7月17日(水)

学校「令和」どう教える? 「自分なりの意味を」

2019/4/2 11:39
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新元号「令和」に込められた意味や思いを、子供たちにわかりやすく伝えたい――。教育現場でそのための準備が始まっている。昭和天皇の崩御と同時に決定した「平成」と異なり、改元までは残り1カ月ある。新時代の到来をどう共有するか。新学期を前に模索する学校の取り組みを探った。

新元号「令和」の字を練習する子供たち(2日午前、東京都青梅市)

新元号「令和」の字を練習する子供たち(2日午前、東京都青梅市)

愛知県豊川市の市立一宮西部小学校の柴田斉子校長(59)は「新学期が始まったら新元号について児童にしっかりと説明したい」と話す。

5月1日に天皇に即位される皇太子さまとは同い年。改元への感慨は深い。平成になった時は中学校の教員で「昭和天皇の崩御とともに訪れた改元だった。自粛ムードが強く、教壇から説明した記憶はあまりない」。今回は「明るい雰囲気で迎えられる」と歓迎する。

同校校歌には「新しい時代を担う」との歌詞がある。柴田校長は「みんなの時代がやってくると、校歌になぞらえて伝える時間を持ちたい」と令和の訪れを待つ。

小学5年生を受け持つ都内の男性教諭(43)は「子供たちに辞書を引かせて、『令和』の意味を児童なりに考えてもらいたい」とさっそく新学期の授業プランを練る。「西暦と元号が併存するのは分かりにくいにもかかわらず、なぜ元号があるのか。その意味もしっかり教えたい」と考える。

「新元号は『令和』。最初とされる元号『大化』から248番目です」。福島県のいわき市立泉中学校の吉成主宏校長は新元号が公表された1日、学校のブログにこう書き込んだ。

「令」と「和」の漢字の意味も紹介した。それぞれが持つ複数の意味を知り、生徒に「令和」を自分なりに受け止めてほしいと考えたためだ。「解釈を押しつけるのではなく、一人ひとりに前向きに捉えてもらいたい」と願った。

学習指導要領によると「令」は小学4年、「和」は同3年で習う漢字だ。文部科学省によると、現行の指導要領に元号の学習は含まれておらず、2020年度に導入される新要領に初めて盛り込まれた。社会科を学び始める小学3年で、地域の出来事の年表をまとめる際に「昭和」「平成」などの元号による時期の表現を取り上げるという。

同省教科書課によると、令和について教科書に記述するかどうかは各教科書会社の判断による。各社が国に教科書の「訂正」を申請し、認められれば早くて20年度配布の教科書から掲載が可能だ。同課の担当者は「元号改正はトピックとして面白い。小学校の社会科の教科書などで扱われそうだ」と話す。

●書道教室で令和を清書 東京・青梅
 東京都青梅市で書道教室を運営する「ことがわら学園」では2日午前、生徒らが集まって新元号「令和」を書き上げた。小学生から高校生15人ほどが熱心に清書した。
 指導にあたる吉田享子さん(58)は「令和は画数も少なく、子供にも書きやすい。明るい将来への思いを込めて書いてほしい」と話した。中学3年の斎藤祐也さん(14)は「新しい時代ということで、新鮮な気持ちで書けた」と満足そうに話した。

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